丁度、生まれそう!って時に病院へ行って、
10分もしないうちに産声が聞こえて、
生まれたてのともすけに会った。

あの子のためにも、
立派なおばちゃんと言われるためにも、
もう少し、頑張らなきゃなぁと思ったけれど、
状況は悪くなるばかりだった。


とにかく仕事が手につかない、
何からやったらいいのかわからない、
やらなきゃいけないことは沢山あるのに、
ぼーっとするばかりで、何も前に進まない。

それでも、朝になれば、
上司が「あれはどうした?これはどうなっている?」と、
がんがん責めてくる。


もう、限界だと思った。

自分で、自分がなんだかおかしい、と感じていた。


あちこち、心療内科に電話してみたけれど、
なぜか、どこも受け付けてくれなかった。

涙が止まらなかった。


知り合いの人に電話して、病院を紹介してもらった。


一人でこっそり、診てもらおうと思ったけれど、
勇気が出なくて、
日曜日、実家に帰った時・・・
何故か、母に相談していた。

このままでは私は壊れてしまいそうだから、
仕事を辞めるか、病院に行こうか、悩んでると、
泣きながら話した。


母は、そんな大事なこと、決められないから、
何故か、叔父・叔母に相談しようと言った。
(心療内科に叔母のお母さんが診てもらってるから、
と言う理由だった気がする)


叔父は、「そんな職場、辞めてしまえ。
薬で無理やり治そうとしたって、根本的な解決にはならない。
職場は他にもあるし、そいつらのために、神経すり減らして生きるの、
バカバカしいと思わないか?
自分の人生だもの、病んで、人生無駄にする位なら、
そんな職場、すっぱり辞めてしまえ」と言った。


泣いてしまったけれど、私は、その時、
叔父の言ってることは、正しいと思っていた。


正直、本当に、これ以上仕事なんか出来ないと思っていたから、
今の仕事辞めて、心がすっきり、晴れ晴れとなるのなら、
それでもいいと思っていた。


家族会議した結果、
「上司の上の上司に相談してみろ」ということになった。

叔父は「辞表、叩きつけてみろ」と言ったけど、
そこまでの勇気は無かったから、
とりあえず、相談してみることにした。


(続く・・・)