原種のお話　　その１

毎年、わが農園で作る切り干し大根はとっても甘くてそのまま食べてもおいしいくらいなんですが、
どうも今年は、甘さがいまひとつです。
どうも、日照不足が影響していると思われます。

ここ数年、日照不足だったり雨不足だったりで、つまり、地球の気候が変動しやすい影響の中で、
作物が育ちにくくなってきています。
そんななか、遺伝子組み換え種子はますます出回っていくでしょうし、植物工場も多くなるでしょう。

植物工場の問題点につきましては今回は述べませんが、
わたしは今後起きるであろう気候変動の中で生き残るものは、やはり原種に近い種子からの作物ではないかと思います。

では、原種に近いものは、たとえばどんなものがあるか。

まず、トマト。
原種は、今で言うミニトマトがそれにもっとも近いといわれています。

つぎに、スイカ。
原種は、今でいうミニスイカが形の上では最も近いようです。
スイカじたいは現在のアフリカ・ナミブ砂漠付近といわれ、今でも現地にはごろごろしているようですが、とても苦くて食べられたもんじゃあないようです。

それを、何年もかけて甘い品種を作り出したものが、現在あるスイカ。ということになるようです。

さらには、キャベツ。
キャベツの原種は、芽キャベツがそれに近いとか。
ちなみに、キャベツから派生したブロッコリー・カリフラワーも、ある意味キャベツよりは原種に近そうですね。

・・・原種は、本来はちいさなものが、多いようです。

言い換えれば、人間が努力して大きくした、それが、現在の「作物」なんですね。

時間がなくなりました。
この話、次回へ続く・・・・

原種のお話し その１