認知症にも関係が深い腸内細菌。
その研究に注目が集まるきっかけとなったのが、

アメリカ、ワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士らが2006年に発表した研究成果です。

ゴードン博士らは、

「腸内環境を改善することで、より健康になれる可能性がある」

ということを、はじめて明確に示したのです。

ゴードン博士らの研究では、

肥満のヒトの腸内には「バクテロイデス 門」というグループの細菌にくらべて、
「ファーミキューテス門」の細菌の個数が多いことが判明しました。

さらに、肥満マウスとやせ型マウスのそれぞれから腸内細菌を取りだし、 

腸内細菌をもたないマウスに移植すると、

肥満マウス由来の場合は太り、 やせ型マウス由来の場合には太らないことがわかりました。


「認知症の教科書」P56より抜粋