東京記 10-2  森美術館にて | 渡部倫子のブログ

渡部倫子のブログ

競技チアダンス、コンテンポラリーダンス、モダンダンス専門の渡部倫子の日記です。




もう何度
立ち寄ったでしょう。


六本木ヒルズ

森美術館は
地上52階にあります。

この入り口を入って
3階へ。

DVC00135.jpg



そこから一気に上がっていきました。



会田誠展
天才でごめんなさい。


会田誠作品紹介




会田さんの

美術が、絵となり
オブジェとなり、
モニュメントとなり、
写真となり、
映像となり
ところ狭しと
展示されていました。


たいへんわかりやすい現代美術。


強烈な風刺と、
現代社会への
反骨精神が、
小気味いいほどに露出されています。


入り口で
ご本人の解説が入った
聞けるガイドを借りて
すすみます。



狙いをそのままついた、


若い女の子たちがミキサーの中でジュースになってる
「ジューサーミキサー」



さまざまな背広を着た人の死体が
(解説に寄れば、公務員となっていましたが)
空から、砂時計の砂のように
つぎつぎ堕ちて来る

「灰色の山」


そして
何を隠そう、
一番盛況だったのは
18禁部屋。


こないだ
ヨガで
理念のハイレベルな
講話を聞いたばかりだったので、




人間てのは
どうしたって
堕ちて行くもんだと
痛感しつつ苦笑しつつ、
入ってみていました。




展覧会を通して

私の
ふむふむと感動したのは

「人プロジェクト」という作品です。

釧路湿原とかに

木々を伐採して
アスファルトを敷く。
人という字を明朝体で書く。
などの

自然の上に
どや顔で君臨する
人を批判したもの。

これには
人間が
「自然を守ろう」とか
いいながら実際にしている行動を

遠くからみる
会田さんがいて
すごいなあ。と。




記念のモニュメントを
安っぽい素材で仕立てたものは

ツイッターの福島原発に関する事を
プリントして、薄い紙をはりあわせたもの、

そして

オブジェは

DVC00136.jpg


考える人のように
すわりながら
黄金のうんこをする
濃技きいた物体。




さらに



この展覧会途中で


天才とは


みたいな

会田さんの定義が出てきますが


それを読んだとたん。



会田さんて
自分をも
ばっさりやってるなあ。。。



と気づいて。




あの壁は
自分のことにも
すり替わって行きました。



強烈で
不覚にも涙。






さて、

あなたはどう
観ましたか??










現代美術のみかたなんてものは
その人その人に
ゆだねられています。


理解するしないではなく
ぼんやりとでもいいから
どう感じたかを
自分でキャッチする楽しみをもたらすもの。
なので、

どう見て
どう感じてもいいんですよ。


ただし
「わからないから何も感じない症候群」

かかってはいけません。


コンテンポラリーダンスも
まったくおんなじです。

不感症に
ならないで

アンテナを張って。








最後は、わずかな時間に
500円を追加して
屋外の展望デッキへ。




ここでも
ビンビン感じてしまった私。


この展望デッキを設計した人の
狙いが、
私の感じたことと当たっていたら

かなり
すごい展望デッキです。





ここにも時間があれば
ぜひ。





最後は


一日違いの


展望デッキ(55階相当)からみた
東京の景色と


DVC00137.jpg




札幌厚別区から観た景色。



DVC00138.jpg


写真では伝わらない
けど、




東京は
乱立したビル群がにょきにょきと
視界の港に
異様に
でっぱっている。

札幌は町並みに
異質なものがなくて、
地平線が丸くて
山と空が解け合う。






札幌

やっぱ好き。


とはいえ
今週末も
東京に出かけていくのですよ。


そんな
刺激をもらう

東京も
結局は
好きなんですね(笑)



つまり
NYにいても、
香港にいても、
フランスにいても、
世界のどこにいようとも

自分は自分であり、
その足の下には

青く輝く
地球があるのです。



そしてそこで
一日一日過ごす。

曖昧にしていないかい?
しっかり地球を踏みしめているかい?




今、
生かされて
やっと
生きてるのだから

やっと歩けるんだから



一日一日
大切に。



にほんブログ村

ペタしてね読者登録してね