年末の事件(続き)。 | 渡部倫子のブログ

渡部倫子のブログ

競技チアダンス、コンテンポラリーダンス、モダンダンス専門の渡部倫子の日記です。

帰省(続き)

前回の日記からの続きです。





はっとした。


目の端を過ぎ去っていく駅名は

確かに



「亀田」

となっていた。


「しまった!乗る電車を間違えた!!」



新潟駅に着いて、少しほっとしたせいか、


私は在来線の列車を間違えて、

どこか知らない場所に向かっているのです。


どこへ、向かっているんだろう~~??



思いのほか、列車はスピードを上げて、
どんどん走っているように思いました。


ますます遠ざかる家。


ちょっと悲しくなりました。




・・・・・・


やっとスピードがゆるくなってきて、



停まった駅は、


亀田とは比べ物にならないくらい、

小さな駅。

「荻川」と

書いてありました。



数人の降車客とともに、

降りてみると、

上り階段のみのホーム
そして階段を上がったところに

ひとつだけの改札。


・・・・・・・・・・・・


事務所に一人だけ駅員さんを見つけて、

思い切りよく聞いてみました。


「新潟行きは、何時ですか?」



ええっと・・・


と時計を確認すると、

30分後の時間を言います。



あらら。
またずいぶん開くこと。


都会とは、一桁違う待ち時間。

どうしよう・・・・。


改札の向こうを見てみても、

心地よい待合室があるとは思えないのです。





戻るべきホームを見下ろします。

冷たい風が、吹き昇ってくる。

「寒いっ」





もう一度、

駅を出たら座っていれるところがないかどうか聞いてみよう。。。


「あの、すみません?」




声をかけるけど、

応答なし。



さっき降車客が降りてしまい、

30分後にしか

もう通過する列車がこないからだろうか、


誰一人

私に答えてくれる人がいないのでした。


改札外に待っている人もいず、



シーンとした駅。



ちょっとなんだか


へんてこな気分になってきます。



ふと見ると、


「切符入れ」

と書かれた、

小さな屋根付のポストみたいなものが立っていて、

その隣には時刻表。



「これを見てね」と



いわんばかり。


Suica 導入前、

おそらく無人になる時間帯があったのだろう。

その名残だと思いつつ。



なんだか不思議の国のアリスになった気分になっていきました。


さてさて、


新潟に戻ったら、その先はどうするのか、

それを調べよう。


ふーん、うーんっと。


ところが、

時刻表を見ても、

複雑でよくわかりません。


長岡終点
新津終点

新潟終点、なんて列車は
どこにもない!!


わからない!



こんなときには

携帯の乗り換え案内



調べてみると、

乗るべき列車は

「吉田行き」という列車で、

新潟駅で乗り換える必要はなくて、

そのまま乗ってたらいいとわかります。



もう、携帯なしでは

生きていけない私。



ほら、





母からメール


「待ってましたけどどうかしたの?」


「17時半には新潟に着く」

と連絡したきりで、

予定通り乗り換えるとと連絡してしまったから、

今頃はちょうど駅についている時間。


しかたなく


「乗り間違いで、今 亀田の、先にいます」


と送ります。

「よくやるのです。しかたないね」

と戻ったメール。



家に着いたら、馬鹿にされるんだろうが、しかたない・・・


しんとした駅で、


新年のレッスンの連絡など。


「1月3日19:00~初レッスン@エルマンゴ!みんなで身体をうきうきさせましょう~~!」


仕事熱心というか、場違いというか。

こんなことだから、

乗り間違いするのかも(笑)と思いつつ。





・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・




ふと。


勢いよく男性が改札を入ってきて、



はっとわれにかえります。


列車が入るまで、あと10分くらいになっていました。



駅のなんともいえない

空気が、ブレイクして、

ちょっと、タイムスリップしていた気分から

日常に戻ってきました。



ほっと一安心。

ぽつぽつと乗客が入ってきます。


「よかった~~」



私も、ちょっとだけ元気をとりもどして、


ホームに下りていきます。

ホームの隅には雪。




さ、新潟へ戻ろう

そして家へ!!




(さらにつづく)