今日も冷凍食品をフル活用。
この時期は食品も痛みやすいから、
自然解凍できる惣菜が重宝します

家庭教師の先生が
週2回来るようになって
少しずつ動き出した息子。

私は何も出来ず、
毎日その動きが止まらぬように
ハラハラ見守っています。

あぁ、早く寝たらいいのになぁ。
明日は家庭教師だから、今夜ゲームにハマらなければいいなぁ…
今日は深夜に息子のお気に入りのYouTubeの配信があるらしい…って事は、明日の家庭教師は眠くてドタキャンかなぁ…
とか、
とてもとてもハラハラ。
睡眠魔法をかけられればいいのになぁ。(笑)

朝、4時頃に目覚めた時に、
息子が寝ていればすごく安心。
まだ起きてゲームやっていると、
密かに超落胆しています。

それでも、息子は前に比べると
ずいぶん動けるようになりました。

…昔カウンセラーの先生から、
「何かしたら褒めてあげてください」と
言われました。
私は、
「いや、褒めてあげたいのですが、褒めるところがないんです。最近できるようになったのが、ゴミをゴミ箱に捨てるぐらい。それがやっとですから。」
と答えると、
「そう、それを褒めてあげればいいんですよ。」
と言われました。

うーん、
納得いかない。
ゴミをゴミ箱に捨てるって、
当たり前の事だし、
そんなことを褒める気にはなれない…
バカみたい…
そう思いましたが、やるしかないので、
ゴミ箱のゴミを見る度、
「あ、ごみ捨ててある!助かる。その辺に置いてあるとカスが飛び散るからね。」
なんて言って褒めました。

息子は無反応。

でも、そうしているうちに、
ゴミを捨てる回数が増えていき、
そのうちたまーにお皿も片付けたり、
脱いだ服もきちんと洗濯機に入れるようになってきました。

不思議です。

息子の褒めるところなんて
無いと思っていました。

引きこもっていて、
家の中でもマスクしていて、
ご飯も食べずに、
テレビも見ずに、
ひたすらYouTubeのアニメとゲーム。
友達は1人もいないし、
周りがアプローチしてくれても全て拒絶。
ゲーム画面に向かって喋りかけ、
人間に対しては「死ね」しか言わない。
何かあれば壁にあたり、家族に暴力も。
勉強もせず、お風呂にも入らずに
髪は伸び放題、
悪臭の漂う部屋はバリケード。

不登校の中でも最悪の不登校。

将来は何か変な事件を起こしてニュースに出るような犯罪者…

そんな風にしか思えませんでした。

息子を人と比べて
息子の悪いところしか見えていませんでした。

皆さんのブログを読んでいると、
私から見ればとってもいい状態じゃん、って思えるような事も、
親の立場の人はとても悩んでいたりする。

でも、もしかしたら
最悪の状態と思っている息子の状況も
傍から見たら「そんなのいいじゃん」っていう
状態なのかもしれない…

そう思って考えると
息子にもいい所がありました。

こもってはいたけれど、
命を大切にしている。

人とは接しようとしなかったけれど、
外で警察のお世話になるようなことは無かった。

そして今は
もっともっといい所が増えてきました。

私は息子のよい所を
見落としていたのですね。

私が考える不登校であっても、引きこもっていても
私が「これができるならいいな」
と思えるところ、
列挙してみます。

どん底に落ちたからこそ
見えてきたいい所…

□家でコツコツ勉強やる子
□友達と繋がりがある子
□小さい子や兄弟にに優しくできる子
□スポーツしている子
□テストなどきちんと受けている子
□手伝いをしてくれる子
□進学や就職に興味を持っている子
□時々学校に行ける子
□担任や家庭教師と繋がりがある子
□きちんと食事を取る子
□昼夜逆転がひどくない子
□イベントに参加できる子
□フリースクールや保健室に通える子
□ゲーム上で仲間がいる子
□お金をムダ使いしない子
□コンビニに行ける子
□昼間部屋を暗くしない子
□部屋にバリケードを作らない子
□話をしてくれる子
□お風呂に入る子
□歯磨きする子
□着替える子
□部屋を掃除させてくれる子
□布団やベッドで寝る子
□親を寝かせてくれる子
□返事をしてくれる子
□病気になるほどお菓子やジュースを大量に食べたり飲んだりしない子
□宅急便を受け取ってくれる子
□夜カーテンを閉めてくれる子
□雨が降ったら洗濯物を入れてくれる子
□料理をする子
□怒鳴らない子
□暴力振るわない子
□毎日泣いていない子
□テレビからいろいろな情報を得ることができる子
□歌ったり、笑ったりする子
□楽器が演奏できる子
□映画を見に行ける子
□外食できる子
□片付けができる子
□カウンセリングを受けられる子
□病院や歯医者さんに必要な時に行ける子
□体重が増えすぎたり減りすぎたりしていない子
□家を壊さない子
□犯罪を犯さない子
□「死ね」と怒鳴らない子
□将来の夢がある子
□マスクをしないでいられる子
□ペットのお世話をする子
□他人とあった時に挨拶や会話ができる子
□外に遊びに行ける子
□ゲームから離れる時間が持てる子
□LINEやメールをくれたり、返信をくれる子
□命を大切にしている子
空のボックスティシュを解体して捨てやすいようにしてくれる子
□食材があれば自分で食事を用意できる子
□たくさん食べてくれる子
□ご飯は食べてくれなくても、ポテチだけでなく、唐揚げや肉まんやたこ焼きなど、温かいものを食べてくれる子

引きこもっていても
こんなことが出来たらすごいじゃん、って思えること。

あの頃と比べると
今の息子はできること10個以上もある。

すごい。
心の中でがんばっていたんだね。
数ヶ月前は
ゼロだったから。

こんなにたくさんできるようになっていたのに、
それに見合った分の評価を
してあげていなかったかも。

みんな親として
それぞれ悩みがあるけれど。

悩みに目を奪われて、
息子のいい所…
ほかの子はしちゃってるのに
息子はやらない、といういい所を
見失っていたんだと思います。

不登校の子の家族は
みんなそれぞれ悩みを抱えていると思います。
そのつらさの中に、
人と比べて出来ないことを見つけるのではなく
昔と比べてできるようになったことや
子供のいい所を見つけて、
世間から向けられる「不登校」のレッテルの逆境の中、
前に向かってがんばって進んでいってくれている子供に
感謝していきたいです。