夫が生前、
「あんたさ〜、いつまで仕事するの?」
と言っていた。
夫は42年間の公務員生活の後、関連部所に最長の6年を勤めあげていた。
公務員で公的な年金は恵まれている方だっただろうが…
長年の緊張を伴った仕事をしてきた夫は定年後には趣味の仲間も出来て、私も、
「これからは好きなようにすればよいよ〜」と言っていた。
好きなように小遣いも使いその時の生活をエンジョイしていたと思っていた。
そんな夫が、私に、
「いつまで働くの?」と、言っていた。
「いや、辞めたら生活大変でしょ〜
何言ってるのよ〜」
と、思っていたし、生前何処に一緒に出かける事も無かった夫が、何なのよ〜と、私は思っていた。
4年前の5 月30日に次女のお産した病院に二人して出かけた。
最後のお出かけだった。
電車の乗り換えの為に、
「走ろう?」と言う私に、
「いいよ、ゆっくり行こう」と言う夫。
たぶん自覚症状もあったのだろう…
私に心配かけたくないって言う前に、本人がそんな大変な事に自分の身体がなっているって、思わなかったに違いない…
その日から半月過ぎた頃、夫は亡くなった。
仕事の辞め時を無くした私は、
今になって、
もう辞めようかと思っている。
今回の怪我は、
「石灰沈着」が原因らしい。
いつの間にか、肩に異物が出来、それが何かの理由で痛みを起こしている。
長年の勤務(前職)で酷いギックリ腰になった時もブロック注射で何とか復帰は出来た。
今日は夜中に痛みで寝られないため、午前中に病院を訪れ注射をしてもらった。
帰宅して3時間ぐらい爆睡した。
テレビが付けっぱなしで、朝ドラの番組に、
「あれ〜朝まで寝ちゃったのかな〜」と勘違いしたが、まだ昼だった。
注射も気休めに過ぎなく、仕事復帰は無理だろうと判断した。
大きな鍋を持てなくなった時は辞めようと思っていたが、今の私は包丁さえ持てない。
実は、その決断は私の中に、少し前からあった。
もう残された自由時間を仕事だけで
終わらせるのか…
でも、何にも無い状態で自分から決断することは出来ない。
何かの力がそういう方向に導いているとしか、思えない。
「大きな判断は先延ばし」と決めていたが、今は案外すっきりしている。
これは次の為の通過点なんだと思っている。
「痛み」のせいで気持ちが弱くなっているのだろうと思われるが、
いつかはそんな日が来ると思っていた。
先程、心配した友人とスマホで話していたが、
泣き声になってしまった💦
夫の前でも泣いたことがなかったのに…
弱さを自然に出すのも必要な事ですね。
自分ひとりが頑張る…なんて、なんの意味も無い事だった。
今の気持ちとして、書きとめました。
先にどう思っているかは、私にもわかりません。
同世代のみなさん、そんな病気もあるのですね。
みなさんも無理しないで下さい。