子供の頃、今と違って親たちに干渉されない子供達だけの世界があった。

遊ぶ年齢は幅広く、小さい頃は年上の子がリーダー(親分)になって、その後ろをくっついて歩いた。

今のようにコンビニなんてない、
家の台所のお釜から自分たちでおにぎりをつくり、集合して付近の山を探検した。

当時の山は高速道路の建設途中だった。
本当は立ち入り禁止だったのろう、
その山を探検だっーて、年上のリーダーの後ろを、おにぎりを背中に走った。

突然山の山頂に古い神社が現れた。
最初は神社を守るこま犬によじ登ったり
、神社の建物の破れた障子から中を覗きこんだり…

次の瞬間、「逃げろー!」の叫び声、
わっー置いてきぼりにならないように必死で山を駆け下りる!

本当に何かに追われるように、走った。

リーダーの言うことは絶対に服従!

ある日その中のひとり(私より年上)の子がリーダーに取り入る為に私がリーダーの悪口を言ったと、嘘をついた。

私はリーダーに怒られた、無実である。
リーダーには妹がいた。
悔しさに妹に前にあげたオモチャを返せと仕返しをした。(いらない物をあげただけだった)

ところが、あとからすべて誤解であることがわかった。
リーダーは「お前の嘘のせいで、妹がくれだましをされて傷ついた❗」
と、みんなの前でその子を殴ったり、蹴ったり…

私は(くれだまし)というレッテルに傷ついた…

大人になった今でも人に親切にした後で(くれだまし)をしているんじゃないか…自分を疑う事がある。