ブレッソンのポートレイトを実際に手に取って読むことができましたので、感想を綴っていこうと思います。
ブレッソンのことはあんまりよく知りませんが(名前はよく聞きますよね)、凄くしっかり写真と向き合ってきたベテランの方々が好きな写真家で結構パッと出てくる印象がありますよね。
そんなわけで自分も一回くらいは触れておこうと思い、偶然目についたものを手に取ってみました。
軽く調べた感じブレッソンは主にスナップ写真を撮っていたみたいですが、珍しく?ポートレートの写真集になります。
そして被写体の方々は一般人とかではなくて、写真家、芸術家、音楽家、俳優、などなど
いわゆる巨匠みたいな人たちがたくさん出てきます。
その人の人となり、風格、威厳などがどしっと伝わってくるさまはすごい人をすごい人が撮っているからこそ滲み出てくる味だと思いました。
以前にポートレートの言葉の意味みたいな話を書きましたが、まさにその『肖像』といったところを色こく描いていて、何十年何百年たっても色褪せない、もはや歴史的な写真の数々と言っても過言ではないその様はまさに巨匠で、すごいカメラマンや写真家の皆さんが絶賛するのもわかります。
どの写真も程よく背景がぼけていて、少し甘い描写の写真が多い気がします。
ピントもブレも割といい加減で、カチッとしすぎず各写真に程よい味があって構成に波をつけて飽きずにみることができました。
また面白いのが目線が結構バラバラで、みんなカメラ目線って訳でもないのがまたミソです。
自分の仕事や表現について何か考えている雰囲気が出ているのが、作家、表現者っぽくてかっこいい。
撮り手がずっとこの写真を残していこうというような取り手の気持ちも感じ取れます。
あとマリリンモンローの写真が可愛かったです。
そして写真が終わった最後の方のページには、各写真のオリジナルプリントの撮影年や大きさ、プリント方法などの詳細が記載されていました。
やはり何か一種の作品というよりは記録的な意味合いが強い一冊に感じますね。
そんなこんなで人生初ブレッソンでしたが、いい刺激にもなったので、また別のも読んでみようと思います。