アラ還、3年目の図書館スタッフです

 

「可哀想な蠅」(武田綾乃著 新潮社)

 

一気読み。

 

4編からなる短編集。

 

最後の「呪縛」ね。

 

青春時代を父親の介護に明け暮れた主人公、麻希。

 

それを良しとし、東京の私立大学をあきらめ、地元の国立大学に進学し、父亡き後はおそらく大企業に就職する。

 

そこで付き合い始めた彼はセックスが怖い人で、2年で交際を終了させる。

(なぜもっと早く見切りをつけない?)

 

そしてこの話のキーパソン、詩乃と出会う。

彼女は誰かに守ってもらう代わりに、守ってもらう見返りに?

かいがいしく庇護者の身の回りの世話をする。

そのうち麻希も次第に詩乃の以前の恋人たちと同様、

詩乃を束縛してしまう。

そんな中、詩乃が入浴中に誰かと電話越しに会話している場面に遭遇する。

 

正直、読み終わって、「あー良い日曜日を過ごせそうだ、ウフフ」と

思わせる本ではない。

 

でも、なぜか、「私はこんなだけど、これでよいのだ」と思わせる。

人生嫌なことだらけだけど、おそらく

私と関わる人たちも、「人生嫌なことだらけ」と思っているだろうし。

完璧な人生を送っている人はいないと思う。(思いたい)

 

だから、人生は愛おしい。いつかは死ぬし。

 

私の感想、4編全て何か理不尽な人生を描いていた感じです。そう、人生は理不尽です。

生きづらい。そして、女性が通る、または、通ってきた道、もしくは経験するであろうことかな。

 

武田さんの本また読みます!爆  笑

 

酸いも甘いも嚙み分ける50代以上の方々におすすめです。