「アナと雪の女王」 100点。
ディズニー創立90周年記念作品「アナと雪の女王」(原題:FROZEN)を観て来ましたが、またまたやってくれましたねディズニーは。
ホント困っちゃうぜマジ勘弁して欲しい。
僕は最近金欠気味なので(最近っつーかいつもだった)、映画館に行くのを控えていたんだが、久しぶりに観た映画がこれじゃあ、ちょっと困るなぁ。
こんな素晴らしいものみせられちゃ、あと3回は観に行かなくてはならなくなってしまったではないか。
今作はディズニーアニメーション史上初めてのダブルヒロイン&ダブル主人公。
ある国の王家に生まれたお姉ちゃんと妹の姉妹の物語である。
今作もディズニーお得意の愛というものがテーマになっているが、今回の愛は過去作のリトルマーメイドやシンデレラなどのラブロマンスとは明らかに一線を画した異質なものになっている。
終盤でおそらくそこにいる観客全てが予想していたであろう展開を易々と裏切るオチは、ディズニー長編アニメ初の女性監督だからこそのもの。(今作は男性と女性のダブル監督)
予想の斜め上を行くオチだが、「なるほどこれこそが真実の愛だったのか」と観客を納得させる説得力は充分にある。
その説得力とは、序盤の幼い姉妹が仲良く遊ぶ描写だったり、お姉ちゃんは妹を想うが為にあのような行動をしていたこと。
妹はお姉ちゃんを心から信頼していること等、クライマックスの感動を増幅させる為の伏線は随所にある。
さらに魅力溢れるさまざまな脇役達も、一切手を抜かれることなく描かれている。
そういった脇役達が、より一層この姉妹を輝かせる。
そして今回もキャラクターだけでなく、ほんのさりげない背景にまで細かくこだわりを持って描かれた映像。
ディズニースタッフ達はリアルな雪の質感を再現する為に、自分達で雪深いアメリカ・ワイオミング州を訪れ、丈の長いスカートを履いて実際に雪の中を歩き、足跡のパターンや衣服への雪の着き方を細かく研究。
さらに全米屈指の雪博士にも協力を要請し、全く同じ形・パターンの雪の結晶は存在しないということを教わったスタッフは、この映画の為に2000種類もの雪片を作り出したという。
他にも様々な気の遠くなるような作業を、ディズニースタッフ達は見事にこなした。
そして今回の最大の見どころ、最も映画館の大画面大音量で観るべき価値あるシーンは、予告でも流れていた氷の宮殿を造り上げるあのシーンである。
自分のトラウマともなっていた力を思う存分解き放ち、生まれて初めて自由と喜びを感じた彼女が、文字通りまさに雪の女王へと変貌を遂げるシーンは思わず魅入ってしまうこと間違いなしだ。
そこで挿入されるテーマ曲とディズニースタッフによる映像美のコラボ。
製作陣のこの映画に対する尋常でない気合いのはいりようが感じ取れるはずだ。
一切手を抜かず本気で仕事をするというのはこういうこと。
これぞまさしくプロの技。
言うなれば匠。
まさにディズニーは王である。
「陛下」と言ってひざまずきたい。
本当に素晴らしい作品であった。
僕はディズニースタッフ達に、心からの感謝と敬意を表したい。

