現代の子供には体を使う機会が圧倒的に足りません。
今の子供達は一生懸命スマホを触って大人よりも詳しい知識を駆使し、ネットの中を動いています。
これは至って普通のことで時代を逆行しない限りは防ぐことはできません。
しかし、ここで問題なのは向き合い方で、現実の世界とバーチャルの世界を判別できているかなのです。
例えば、
「子供が釣りのゲームをしてマクロを釣る。」
これはバーチャルです。
「子供が森でカブトムシを捕まえる。」
これは現実です。
子供はどちらにしても自慢げに出来事を共有します。そして、子供はほとんど区別がついていません。
それなのに、現実とバーチャルは全く別物で、得られる事柄も大きく変わります。
先ほどの例で考えると、
子供がゲームでマグロを釣る。これは、ソファーの上で横になりながら、お菓子でも食べてゲームをしているところが想像できます。
一方、
子供が森でカブトムシを捕まえる。これは、暑い夏の日樹液の出ている木を見つけてはそっと近寄り網を振る。捕まえられなくて何時間も探索をする。足は蚊に刺され、洋服は泥だらけ。
全く違うのがわかりますね。
子供が成長する瞬間は経験の中で現れる情動を掻き立てられる瞬間だと思います。
血が湧き肉踊るとか。
だから、子供をバーチャルに閉じ込めるのではなく自然に帰らせ体を使う必要があるわけです。