私は、時々仕事の待ち合わせなどでマクドナルドを利用する。
先日も、仕事の待ち合わせの時間より 1 時間程早めに来て、
近くのマクドナルドで仕事の予習をしていた。
しばらくして、男子高校生が3人ほど元気よく入ってきて、
私の座っている隣の4人がけのテーブルに座った。
すぐさま、彼らはタバコを取り出してプカプカし始めた。
私は、
「大人びたことに憧れ、粋がったりする一番元気のいい時だなあ・・・」
くらいに思い、昔の自分を思い出したりしたくらいで、
特に気にもとめず仕事をしていた。
すると、
カウンターからマクドナルドの
まだ若く背の小さなかわいらしい女性の店員さんが、
私のすぐ横で私の方に背を向ける形で、
彼らの前に立ちはだかった。
その小さな店員さんは、穏やかな調子で、
「す、すみません。 未成年の方の喫煙はご遠慮願えますか?」
と切り出した。
元気のいい高校生たちが、黙って言うことを聞くはずもない。
「制服着てるけど、未成年じゃないから・・・」 とか、
「関係ないじゃん、うるさいな~・・・」 とか全く従う様子はない。
あまりにも目に余るようであれば、声を掛けないわけにはいかないな・・・
と思って様子を伺っていたが、
そのちいさな店員さんは、
どんなにきつい言葉をかけられても、どんなに悪態をつかれても、
常に穏やかな調子で、
お願いを繰り返し、その場を全く動こうとはしない。
格闘すること、およそ30分。
ついに、男子高校生たちは、煙草を灰皿の上でもみ消した。
ちいさな店員さんは、気持ちよく、
「ありがとうございます。」 ときちっと彼らに一礼をし、
灰皿を持ってその場を立ち去った。
男子高校生たちは、何事もなかったかのように、
日常の会話を始めている中、
私はこっそりと彼女を視線で追った。
灰皿を持ってカウンターに戻るまでの彼女はずっと気持ちのいい笑顔だったが、
灰皿を片付け、カウンターに入った瞬間、
そのちいさな店員さんは横を向いて誰にも分からないように、
「ふ~っ・・・」 と、一息ついた。
店内は、いつもの日常に戻り、
私も待ち合わせの時間が来たのでトレーを片付け席を立ち、立ち去ろうとしたが、
私はなぜか振り向いて、
カウンターでテキパキと忙しそうにしている
そのちいさな店員さんの方に眼をやった。
すると、そのちいさな店員さんと眼が合い、
ちいさな店員さんは私に笑顔で深く一礼した。
私も笑顔で一礼し、
心の中で、拍手を送り 「おつかれさま・・・」 を言った。
マクドナルドの扉を開けると、
外は晴天。
何とすがすがしい気分。
みんな頑張っている・・・♪
よし、今度は私の番だ。
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