春日部市の図書館には
「なぜこれ?」
と思うような貸し出し用ビデオやDVDがあります。
デンマーク映画「ペレ」もそんな不思議な1本です。
決して愉快なお話ではありません。
19世紀にデンマークの田舎の島にスウェーデンから父とともに移民として渡った少年ペレが主人公。
ペレはまだ8歳くらいなのに父親は60歳くらい?
ペレに対してはいつも見栄っ張りだけれど、とても小心者の父親。
田舎の農場に住み込みで親子して働く中
ペレは新入りで移民ということで屈辱を味わい、
殴られたりいじめられたりの繰り返しの中でも人への思いやりを忘れず
強く、少し賢く成長していきます。
美しい自然の中に過酷な北欧の生活や移民への差別、階層社会も垣間見えます。
救いようのないできごとが次から次へと・・・
なかなか盛りだくさんなこの映画、トンでも事件も起こります。
以前はあまりに「暗い!」と感じましたが今回は細部を楽しみました。
「お祭りにリンゴ飴」は日本にはヨーロッパから入ったのでしょうか?
明るいシーンもありますが
今の明るくおしゃれなイメージとは違う北欧が描かれています。
長塚節の「土」の世界に似ているのかもしれません。
ペレの若さと聡明さに救われる映画です。
