子離れって | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

一度、巣立った息子が帰省中で、毎朝、起こしてごはんの支度をして、学校に送り出す生活を送っていると、夏休みが終わって帰ってしまう日のことを思うと、ああ、またあの息子が出て行った後の空っぽの気持ちを味わうことになるんだと思うと、とてつもなく寂しい気持ちが募ります。


私の両親も、私の里帰りの度に、こんな気持ちを感じていたんだと、今頃になってようやくわかり、遠くで自由に生きていること、それを許してもらっていることなど、ありがたくて、申し訳ないような気持ちです。


子供に教えられることっていっぱいあって、そして、子離れって親離れよりずっと難しいんですね。


子供はどんどん大人になって、自分の世界で生きていって、親が与えてあげれるものは、どんどん少なくなってくるのに、小さいときの喜ぶ顔が忘れられなくて、何かしてあげたくてたまらないのだけど、大学生になった息子からすると放っておいてくれるのが一番ありがたいといったところでしょうか。



今、できることは、美味しくて栄養のある食事を準備することくらいです。


夏休みが終わって、また一人暮らしが始まれば、洗濯も掃除も料理も、自分ですることになるので、自分の部屋の隅に脱いだ靴下がそのままにしてあっても、まあいいかと拾い集めてます。


日々の過ごし方についても、いろいろもっとこうしたらいいのにって思うことはあるけれど、夏休みなのに毎朝起きて、学校に通っているだけでも、上出来だと思って、あれこれ言わないようにしています。


受験生なのに丸々一カ月半、一度も教科書を開くことなく遊び呆けていた去年の夏を思えば、まだマシかな、ちょっとは自覚がでてきたのかなと思いたいところだけど、どうなのかしらん。


とにかく今はたっぷり充電して後期からの大学生活、前向きに頑張ってほしいものです。