ターラ菩薩とは・・・
「救いがたき有情をも救わん」と、聖なる女性の姿をとり、顕現した仏母。
多羅菩薩は、観音の瞳から生まれた美しい女神です
仏の配偶者である楽身、または仏が女性として化身したものとも言われ、
ターラ菩薩は、「解放の母」であ り、慈悲や思いやりに満ち溢れています。
この現象世界における女性の側面として崇められ、
ぬくもり、慈愛、悪いカルマからの解放を象徴します。
マントラは・・
「OM TARE TUTARE TURE SOHA」
(オン タレ トゥタレ トゥレ ソーハー)
「空、母、恐怖からの解放、受容し与える」という意味。
・・・蓮華から生まれたターラ菩薩・・・
世界中で一番高い山(チベット)の頂に、住んでいた観音菩薩は、
地上を見下ろしては、苦しむ存在を助けようとしていました。
苦しみの中にいる有情のあまりの多さと、そして苦しむ者すべてのものを
助けることができずに、観音菩薩の目は慈愛の涙で溢れていました。
その慈愛の涙のしずくが落ちた場所に蓮の花が咲き出で、
そこからターラ菩薩が生まれました。
右の目から流れた涙からは白ターラ菩薩(ホワイトターラ)、
左の目からは緑ターラ菩薩(グリーンターラ)が生まれたと言われています。
ホワイトターラは、女性の中の女性的な部分を象徴。
仏(ブッダ)の女性版でありヒンズーの母なる創造主であるターラの一面です。
右目から生まれた白ターラは包容力のある慈しみの心で衆生の苦しみを見つめており
両眼の他、額に1つ、掌(てのひら)にもそれぞれ1つ、
足の裏にも1つずつ合計七つの眼を持っています。
この七つの眼は、この世のあらゆる苦しみを見つける能力のあることを
表しており、救いの手を差し伸べる為にあるそうです
優しく包容力があり、慈愛の心を持った女神で
人々を見守り幸せな人生を与えてくれる存在です。
純粋、成熟、慈悲を象徴し、優しく穏やかで我慢強く、
まるで母親のようにわたしたちと接してくれます。
優しさや慈愛が必要な人のところへは白いターラが近づき
恐怖を超えられるよう力を与えてくれるのです。
グリーンターラは、女性の中の男性的な性質を象徴。
観音様の救済が受けられなかった人々まで救おうとする女神。
左目から生まれた緑ターラは活動的な面が強調されており、何時でも救済に
出かけられるようにいつも右足を前に出して見守っているのが特徴です。
常に蓮から右足を踏み出し、救いを求めている人のところに
風のようにすばやく駆けつけるとされています。
また観音の救済にもれた人々も全て残さず救うという
「万能の救いの女神」とも呼ばれています。
説明文は 素敵なブローがーさんより引用させていただきました***