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みぶろーにんのブログ

懐かしのヒーロー鞍馬天狗に月形半平太。
そのライバルで敵役の近藤勇と新撰組に憧れて数十年。
武士の魂と滅びの美学に魅せられた団塊世代です。

イングリッシュホルンが奏でるドヴォルザーク新世界第2楽章に乗せて舞台が始まります音譜

小劇場ならではですが・・・観客席が近いあせる

 

 

 

シャボン玉とんだ 屋根までとんだ・・・音譜

 

 

「こうすると空が見えるんだよ」

「竹トンボも紙ヒコーキもいいけどシャボン玉が一番いいんだよ」

「どうしてって・・・こわれて消えるから」

 

意味深なセリフです

 

 

 

 

現在という位置づけの舞台は、新装開店を間近に控えたホテル『土岐の館』

記憶の時空を操る「影」とは・・・

 

 

 

 

20年ぶりの同窓会開催の申し込みにやってきた野球ユニフォーム姿の夫婦、元校長先生、差出人不明の案内ハガキで集まった野球ユニフォームを着た同窓生7人・・・合計9人

 

 

 

廃校寸前の小学校で「奇跡の一年」を共にした仲間たちが、久しぶりの再会を喜びながら踊るオクラホマミキサー音譜

 

 

 

 

再会を祝した乾杯の直後の暗転・・・タイムスリップ・・・

 

舞台は昭和32年の遊郭『土岐屋』

長老の遊女桔梗と女将(楼主の妻)が、売春禁止法の施行について話をしていると、他の遊女たちが加わって昔話に花が咲く・・・

 

 

 

吉原遊郭、岡場所、赤線、青線などの言葉が飛び交うなか、楼主が青年を連れて帰ってくる

実はこの青年、楼主たちがよく知っている『女衒』の子供

身の上話から妹2人を不憫に思った遊女の助言で、妹2人をこの家に連れてくることになる

 

 

そこへ現れたのが遊女になりたい(なるしかない境遇)の若い女

女将や先輩たちが諭すが・・・結局見習いとして受け入れる

 

 

 

常連の作家先生・太鼓持ち・潜りで売春斡旋する一匹狼・桔梗の世話女2人・楼主の娘(4人姉妹のうち3人が遊女として働いている)も現れて土岐屋は大賑わい・・・暗い商売ながら、みんな明るく笑っている・・・

 

 

そこへ件の青年が妹2人を連れてくる・・・子供たちを優しく迎える人たち・・・恒例のストップモーション

 

 

「小さな風景の中に、あらゆる想いが混在している。それでもきっと子供も大人もただ笑いたい」

 

 

かごめかごめ かごのなかのとりは・・・

子供たちの未来を暗示するかのように流れる

 

 

成り行きでコックに就任した「一匹狼」が作った、美味しいオムライスに大喜びする子供たち

 

 

 

売春禁止法の施行にあたり次の道を模索する楼主

遊女たちの未来を案じながら遊郭の廃業を宣言する

 

 

突然、作家先生が馴染みの遊女(楼主の子供)にプロポーズラブラブ

楼主や家族は狂喜するが・・・当の本人は!?

お二人の演技がサイコーニコニコ笑わせてくれます

 

 

 

ここでお約束のダンスシーン

くぼぴーさん・神馬さん・鈴野さんキレッキレのダンスを披露して暗転

 

 

 

2人姉妹の妹「ひまり」の誕生日祝いに、見たこともないプリンアラモードを作ってもらい、大喜びで食べる「ひまり」と姉の「ひより」

 

これを見ていた楼主・・・そうだ『食堂』にしよう!!

色々な思いが交錯する中、遊女3人姉妹は飲み屋担当に決定する

 

 

 

プリンアラモードを食べたあと、かごめかごめを唄い、みんなに感謝の有難うを言った直後倒れた病気の「ひまり」

 

 

 

騒動のあと土岐屋に戻った青年が桔梗に告白する

実は、ひまりは、父と桔梗の間に生まれた子供だったと・・・

父は桔梗を吉原に売った女衒だったが、後悔のうちに亡くなったことを告げる・・・

 

「あたしをそんなに弱い女と思ってたのかねえ」

「光は闇がないとその強さがわからない。闇は光によって生まれてくる。人生って本当にそんなもんだねえ」

 

青年に手を引かれて桔梗が退場し暗転

 

 

 

2度目のダンスシーン

空には光に包まれたひまり・・・

地上のダンサーは闇に包まれて踊る

 

ひよりが登場・・・その後の経緯を語る

ひまりも桔梗も亡くなり・・・そのほかの人たちもそれぞれの道を歩んでいること

 

ひまりと桔梗が白装束で登場・・・シャボン玉を吹きながら

「こうすると空が見えるんだよ」

「竹トンボも紙ヒコーキもいいけどシャボン玉が一番いいんだよ」

「どうしてって・・・こわれて消えるから」

「こわれたあともずっと見ていられるから」

「そこにあるみたいだね」

 

 

 

場面は『土岐の館』に戻る

校長先生の告白・・・

昔はよくこの屋敷に遊びに来ていたんだよ

姉ちゃんと呼ばれていてね・・・校長先生がひよりだったんですね!!

 

 

 

目覚めた同窓生たち・・・8人しかいない

あの1人はだれ・・・「影」とはひまりの魂だったのだ!?

 

 

 

りんさん歌うエンディング曲の「はながたり」が流れる中

『土岐の館』に集まり、過去と現在が混在した衣装で楽しく語り合う人たち


 

出演者全員でお礼の挨拶

お馴染みの客演さんも含め、やりきったという表情がいいですねニコニコ

 

 

 

ハグハグ共和国さんの舞台をLIVEで観たのは、Vol.27おとなずかんとVol.30Infinityの2回だけですが、過去の作品含め12本をDVDで拝見しています

 

芸術的センスがないもので、作・演出の劇団代表みれどさんの哲学的表現を理解できていない部分も多いのですが、りんさんはじめ個性的な団員さんの魅力的な演技と、一貫して流れている『親子の情愛』が大好きです

 

次回は、出演者様をご紹介して終了とします

拙い長文をお読みいただき有難うございましたニコニコ