かなしみを背負う。 | 未亡人ですから。

未亡人ですから。

2011年3月半ばに突然の未亡人に・・・。
未亡人にしかかけない笑いあり、涙ありの
ブログを配信しますので、
どうぞごひいきに~。

大ちゃんの死で、いろんな事に

気付かされる。


大ちゃんが亡くなって、悲しいのは、辛いのは

わたしだけではないということ。


大ちゃんから見ていろんな立場の人がいます。


こども、親、兄弟、祖父、友達、職場の仲間。。。

義理の姉妹、親戚。。。

そして妻。


大ちゃんの死に関しては、誰もが自分以外の

人の気持ちを体験することはできない。


けれど、どの人にとっても、計り知れない程の

深い悲しみを背負っているのだと思う。


今日は、新美南吉さんのおはなしを紹介します。


『でんでんむしのかなしみ』


いっぴきのでんでんむしがありました。


ある日、そのでんでんむしは 大変なことに気がつきました。


『私は今までうっかりしていたけれど、私の背中の殻の中には

悲しみがいっぱい詰まっているではないか。』


この悲しみはどうしたらよいでしょう。


でんでんむしはお友達のでんでんむしの所にやって行きました。


『私はもう生きていられません。』


と、そのでんでんむしはお友達に言いました。


『なんですか』 とお友達のでんでんむしは聞きました。


『私はなんと言う不幸せなものでしょう。 私の背中の殻の

中には悲しみがいっぱい詰まっているのです。』


と はじめのでんでんむしが話しました。


するとお友達のでんでんむしは言いました。


『あなたばかりではありません。 私の背中にも悲しみは

いっぱいです。』


それじゃ仕方ないと思って、はじめのでんでんむしは、


別のお友達の所へ行きました。


するとそのお友達も言いました。


『あなたばかりじゃありません。 私の背中にも悲しみは

いっぱいです。』


そこで、はじめのでんでんむしは また別のお友達の


所へ行きました。


こうしてお友達を順々に訪ねていきましたが、


どのともだちも同じ事を言うのでありました。


とうとう はじめのでんでんむしは気がつきました。


『悲しみは誰でも持っているのだ。私ばかりではないのだ。

私は私の悲しみをこらえていかなきゃならない。』


そして、このでんでんむしはもう、なげくのをやめたので


あります。





悲しみだらけの殻に閉じこもらないように、みんなが


喜び、幸せで殻をいっぱいに出来るようにしていきたい。




大ちゃん。今日も気付きをありがとう。


                             ち~ん。