Yahooのトピックス記事から拝借 です。


確かにF-1界では、セナの死亡事故以後、同様の事故は起きていません。”あわやっ!!”というようなクラッシュシーンは幾度と無くありましたが・・・ここ数年の記憶に残るものとしては、カナダGPでのR.クビサのクラッシュ、そしてヨーロッパGP(バレンシア市街地コース)でのM.ウェバーの空中を一回転したクラッシュもありました。人命の点では大事には至っていませんでした。


今後IRL側がどういった対策を採ってくるかは、私、素人ですので何にもいえませんが、オーバルコースと上手くマッチングさせられるような車両規定が作られるべきなのかなと感じました。


以下、掲載記事です。


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先週末にラスベガスで行われた2011年インディカー・シリーズ最終戦で多重クラッシュに巻き込まれ、ダン・ウェルドン(サム・シュミット・モータースポーツ)が命を落としたことを受け、その波紋がF1界に広がっている

ウェルドンは、イギリス人で享年33歳ジェンソン・バトン(マクラーレン)を始め、かつて同じコース上でバトルの火花を散らした者もおり、その名はF1のパドックで広く知られている。アメリカ最高峰のカテゴリーでレース中に発生した死亡事故ということもあり、ウェルドンの事故死は、大きな衝撃をもって受け止められているのだ。

そして当然ながら、インディカーはF1から多くを学ぶべきという声も多い

1979年のF1でフェラーリに乗ってチャンピオンとなったジョディ・シェクターは、次のように『BBC』へ話す。「今やインディカーは、もっとも危険なモータースポーツとなった

最終戦の舞台となったラスベガス・モータースピードウェイは、全長1.5マイル(約2.4km)。オーバル(楕円)の高速コースになっていることに加え、今回のレースは多くのエントリーを集めたため、ドライバーの力量もさまざまだった。その点を指摘する関係者もいる。

SUPER AGURIで佐藤琢磨(現インディカー:KVレーシング・テクノロジー)のチームメートだったアンソニー・デビッドソンは、こうコメントした。「インディカー・シリーズの安全面は高くない。僕だったら乗らないな。その価値はないよ。マシンだって時代遅れだし」

デビッド・クルサードも同意見だ。クルサードは2008年にF1を引退、今は活躍の場をDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に移している。『Telegraph(テレグラフ)』誌のコラムでクルサードは、こう書いている。

「僕にも、家族とアメリカに移り住む選択肢はあったんだ。でも、リスクとその見返りを天びんにかけると、僕にとってはリスクの方がはるかに重かった。F1の安全性は受け入れられるレベルだったけど、インディカーは昔も今も、F1より20年くらい遅れている

1992年にウィリアムズでF1タイトルを獲得後、インディカー(当時はCART)に転向し、インディカーでもチャンピオンになったナイジェル・マンセルは、こう語る。「安全面で、F1は申し分ないよ

再びクルサード。「(ウェルドンの死で)もしかしたらIRL(インディ・レーシング・リーグ:インディカー主催者)も安全性向上に本腰を入れるかもしれない。マックス・モズレー(国際自動車連盟/F1統括団体の前会長)については、いろいろな評判があるけど、ひとつ言えることがある。僕を含めF1の皆は、1994年サンマリノGPで起きた2件の死亡事故(ローランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナ)を受けて安全措置を取った彼に、感謝しなければならない

3度の世界チャンピオン、ジャッキー・スチュワートも同調する。「(インディカーの)統括団体(IRL)には、もっと厳しい姿勢が求められると思う。ドライバーの接触が日常茶飯事になったら、罰則を引き上げるべきだよ

BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)のデレック・ワーウィック会長は、こう話す。「彼ら(IRL)は、グリッドに並ぶドライバーの実力についてもっと理解しなくてはならない。F1ドライバーは、F3やGP2のような下位カテゴリーでタイトルを取ってきた、優秀な者ばかりだ。そんな彼らも、スーパーライセンスを受けて初めてF1で走ることができる

「インディカーを見ると、時折ドライバーの顔ぶれに疑問を抱いてしまう。経験不足は往々にして事故に結びつくからね。競技の運営方法に少し手を加える必要があると思う

元F1ドライバーであるマーク・ブランデルも北米のレース経験を持つひとりだ。「あのようなマシンがあのようなコースを走ってはならないね」

スチュワートは、『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』にもコメントしている。

「小さなコースを大馬力のマシンがあれだけ走ったんだよ。しかも一流とは言えないドライバーも中にはいる。インディカーは、もっと小さいエンジンで馬力も抑えめにして、スピードを落とせないものか?」

2000年にF1を退いて、一度は北米への転戦も考えたジョニー・ハーバートは、インディカーの死亡事故はやむを得ないと考えている。ハーバートは、『The National(ザ・ナショナル)』紙のコラムで、次のように書いた。

「あのような究極のレーシング・スタイルが存在する限り、死亡事故は続くだろう。インディのマシンはとんでもないスピードだ。それをバンク角の大きいオーバルコースで走らせたら、さらなるドライバーが犠牲となるよ。いかなる安全措置が取られようとね」


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