本来であれば、バーレーンでのシーズン前テストで、常設サーキットの路面状況と高い路面温度をテストしたかったであろうピレリの開発チーム。
バーレーン国内の政情不安定により、テストそして開幕戦がキャンセルとなった今、次戦マレーシアGPが、こういった状況で、どのようにピレリ・タイヤが反応するかの、初のテストとなります・・・
ピレリの開発チームも、各チームにとっても今後の戦略を担う重要なグランプリになること必至です
ESPN F1トピックス より
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ピレリのポール・ヘンベリー(モータースポーツディレクター)は、マレーシアGPではオーストラリアGPよりも多くのピットストップ作業が見られることになると予想している。
開幕戦が行われたメルボルンでは、セルジオ・ペレス(ザウバー)が1ストップ作戦を成功させたものの、多くのドライバーは2回か3回のピットストップを実施してレースを戦った。ヘンベリーは新生ピレリのデビューレースに満足していると語っているが、セパンではより過酷な試験に直面することになるとも予測する。
「オーストラリアでのグランプリデビューには、大いに興奮した。しかし、マレーシアは高い路面温度とデグラデーションの増加により、非常に異なった状況になると理解している。オーストラリアGPでは主に2回から3回のピットストップが見られたが、マレーシアでは3回から4回に増加するだろう。セパンでは雨が降る可能性もあるが、そうなればわれわれの雨用タイヤが重要な役割を果たす週末になるだろうし、コースでの出来事を楽しみにしている」
またヘンブリーはマレーシアGPの金曜日にチーム勢が使うことのできるタイヤコンパウンドが2セット増加することについても触れ、そのうちの1セットが"試行的なハードコンパウンド(エキストラハード)"になることを認めた。エキストラハードとは、今後、トルコGPのようにタイヤに厳しいコーナーが含まれるサーキットで使用される可能性があるコンパウンドだ。
「金曜フリー走行では評価作業を目的として各チームに2セットのスリックタイヤを特別に供給する。シーズン中にテストを行うことが許されていないため、この走行は多くのデータとフィードバックを得る大きなチャンスとなる。チームにとっても、将来的なことを考えてタイヤのテイストを味わうという興味深い機会を得られることになるだろう」
メルボルンでのタイヤの耐久性には多くのドライバーたちが驚きを示していたが、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はアルバート・パーク・サーキットの路面コンディションが大きな影響を及ぼしたという認識のようだ。常設コースであるセパン・インターナショナル・サーキットはより真剣なテストの舞台となるというのがバトンの考えだ。
「マレーシアで使うタイヤは、オーストラリアと同じハードとソフトコンパウンドだ。でもセパンのほうが暑いし、路面温度は45℃以上にもなる。舗装についても、すごくスムーズなアルバート・パークと比べるとかなり荒い。セパンでタイヤに求められるのは、高速走行時の安定性だ。だから、タイヤにとっての状況はすべてが少し難しいものになる。タイヤのデグラデーションは増加するだろうし、ピットストップも増えるだろうね。かなり路面が荒いコースだから、フロントとリアの双方が影響を受けるよ」
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