先ずは3月10日に行われた、3日目のテストセッション タイムチャートから・・・


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スペイン・バルセロナを舞台に行われている開幕前最後のプレシーズンテストは10日(木)に3日目を迎え、ザウバーのルーキードライバーであるセルジオ・ペレスがトップタイムを刻んだ。このタイムは午前のセッションで刻まれたものだ。

1分21秒761という最速タイムは、ザウバーの予選シミュレーションとしてはかなり正確に実力を証明しているものになるだろう。ペレスは新品タイヤを装着し、1周のみのアタックラップに挑んでこのタイムをたたき出したからだ。当然ながら路面温度もタイムには関係するが、この日は昼食前に約30℃という条件を記録している。

しかしこの日のペレスはすべてが順調に進んだわけではない。午後にはKERS(運動エネルギー回生システム)に不具合が生じたことで、長時間ガレージに待機することを迫られたのだ。その後はコースに戻ったペレスだが、他のドライバー同様にロングランを実施。当然ながら、午前中に記録したタイムを塗り替えることはできなかった。


フェラーリは前日から投入している新型空力パッケージを再びテストし、フェリペ・マッサがステアリングを握った。マッサは午後になってロングランを完了している。それでも、昼食前に実施した1周のみのアタックラップで刻んだタイムにより、この日のタイムシートで2番手につけている。フェラーリを最も印象付けているのはその信頼性で、大きな問題を発生することなく131周を走破してみせた。


初日と2日目にトップタイムをたたき出していたレッドブルは、この日は3番手。マーク・ウェバーがステアリングを握り、午後にはレースシミュレーションを実施して異なった燃料搭載量におけるマシンとタイヤの特性を確認していた。初日の最速タイムがマークされたのが5周連続アタック中だったことやベッテルの昨日のパフォーマンスを考えると、やはりレッドブルのマシンが一歩抜きんでていると推測するのは当然だろう。

4番手につけたのはルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)だが、午前同様、午後のセッションもコース上にマシンを停止して作業を終えている。判明している1つの問題は小さなものだとチームは説明。昨日にはKERSにかなり深刻な問題が発生したために、そのシステムを取り外して走行を行っている。


しかし、信頼性に問題を抱えたのはウィリアムズだけではない。バリチェロがこの日2回目のストップに見舞われた後にセッションが再開された際、ペレスが駆るザウバーもピットレーンの終盤部分で停止したのだ。ロータスにもアクシデントが発生し、ギアボックス交換を余儀なくされた。さらに、午前中には水漏れの症状があったことでヤルノ・トゥルーリはわずか6周の走行にとどまっている。ヘイキ・コバライネンが搭乗した午後には改善を見せ、40周を走破することができた。


この日のテストに参加した10チームのうち、7チームは11日の作業が開幕前最後のサーキットテストとなる。そのうちの多くができるだけ多くの走行を実施したが、少しリラックスした様子のチームもあった。今週のテストでポジティブな印象を見せつけているトロ・ロッソは、午後のセッションを用いてハイメ・アルグエルスアリに毎周ピットインさせてタイヤ交換の練習を行っている。その作業をピットレーンで見つめていたのはピレリの現場責任者であるポール・ヘンブリーと、トロ・ロッソのリザーブドライバーを務めるダニエル・リチャードだ。


スペイン出身のアルグエルスアリを応援する地元ファンはグランドスタンドで応援バナーを掲げていたが、この日も観客は静かだった。とはいえ、残りのテストでも天候が安定すれば、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のテスト参加と共に観客の熱狂が大きなものになることは容易に想像できる。


【バルセロナ - 2011/3/10】

1. セルジオ・ペレス - ザウバー・フェラーリC30 - 1:21.761 - 48周
2. フェリペ・マッサ - フェラーリ150thイタリア - 1:22.092 - 56周
3. マーク・ウェバー - レッドブル・ルノーRB7 - 1:22.466 - 53周
4. ルーベンス・バリチェロ - ウィリアムズ・コスワースFW33 - 1:22.637 - 61周
5. ミハエル・シューマッハ - メルセデスGP W02 - 1:22.892 - 47周
6. ニック・ハイドフェルド - ルノーR31 - 1:23.541 - 24周
7. ヘイキ・コバライネン - ロータス・ルノーT128 - 1:23.990 - 40周
8. ヴィタリー・ペトロフ - ルノーR31 - 1:24.233 - 24周
9. エイドリアン・スーティル - フォース・インディア・メルセデスVJM04 - 1:24.334 - 30周
10. ハイメ・アルグエルスアリ - トロ・ロッソ・フェラーリSTR6 - 1:24.779 - 50周
11. ジェローム・ダンブロジオ - ヴァージン・コスワースMVR-02 - 1:27.336 - 14周
12. ヤルノ・トゥルーリ - ロータス・ルノーT128 - 1:34.485 - 6周


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次いでロバート・クビサのその後に関する情報です病院


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ルノーのチームドクター、リカルド・チェカレリ氏はラリーの事故で重傷を負ったロバート・クビサが引き続き順調に回復しているとの自信を示したが、復帰までの期間を口にするには早すぎると述べた。


クビサは事故以来、イタリアのサンタコロナ病院で治療を受けている。右腕を中心に3回の手術を受け、これから長期間のリハビリテーションに取り組まなければならない。再手術の予定はないという。もう一度F1マシンに乗れるまでどれくらいの時間がかかるかという質問について、チェカレリ医師は何も言えないと述べた。


「それは答えのない質問だ」と彼はバルセロナでメディアに語る。「いつ、どのようにということは誰にも答えられない。私たちに言えるのは、外科医が素晴らしい仕事をし、ロバートは気丈に順調な回復を続けているということだけ。だが、そこには第3の要因である自然というものが存在する。自然の力がどう働くかということだ。その結果が良いか悪いかは私たちには決められない。速いかどうか、それも分からない。期間を答えることは不可能なんだよ。ただここには2つの明るい要素がある。優秀な医師がいたことと、ロバートが強いということだ。今言えるのはそれだけだ。それ以外のすべては答えることができない」


クビサは手の指10本をすべて動かすことができるといい、いすかベッドの上で物理療法と簡単なエクササイズを日課としており、できる限り体を動かしているという。


「ロバートは日々快方に向かっている」とチェカレリ氏は付け加えた。「彼が心理的にも肉体的にも非常に早く回復しているのが見て取れる。私たちにとっては驚きではない――ロバートのことをとてもよく知っているからね。だがサンタコロナ病院の医師たちにとってはかなりの驚きだったようだ。いいニュースだよ。医師たちは術後の反応、また多くのケガから彼が驚異的な回復をみせていることに満足している」


チェカレリ医師はクビサがF1でデビューする以前に交通事故に遭った際も、彼のリハビリテーションを手伝ったという。この時も腕のケガだったというが、2つの事故は比べられないと医師は述べた。

「完全に異なるものだ」と彼は言う。「ケガに関する発表を見ればお分かりのように、全く違う。今回はもっと難しい状況だ。前は全治1カ月半だったが、今回はもっと長引く。いつ、どのようにということを知りたい気持ちは分かるが、私がここで何か言うのは不適切だ。答えのない質問だからね。長い時間がかかる。われわれは日々様子を見守っていくが、答えが分かるのは何カ月も先のことだ」


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そして・・・今季も本命と目されているRedBullRacingについてマーク・ウエーバーのコメントです。


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RB7はレッドブル史上、最も信頼性があるF1マシンだ。このように主張するのはマーク・ウェバーである。


ウェバーは10日(木)のバルセロナテスト3日目に参加し、母国レースとなる3月27日(日)決勝の開幕戦オーストラリアGP前最後の走行を終えた。テスト初日は97周を走破したウェバーは、メルボルンに向けて意欲十分だ。

「今日もまたいい1日になったよ。マシンは信頼性があるし、明日も晴れになってから、(フェラーリやマクラーレンなどが作業を行う)土曜日は雨が降ってくれれば、僕らの今週の作業はいいものになるはずだよ(笑)。今の僕は開幕戦に向けて準備が整っていると感じているし、もちろん、母国レースではいい走りをしたいものさ。見通しに関してはジンクスなど信じないよ」

「チームの準備の面では、特に信頼性に関してはこれまでで最もいい状態でシーズン開幕を迎えられるだろう。すべての部門が最高の仕事をして準備を整えているんだ。ライバルとの差があまり大きなものにならないことを期待しているし、そこから進むことができるだろう」


レッドブルのレースエンジニアリング部門を統括するイアン・モーガンは、テスト最終日となる11日の走行でセバスチャン・ベッテルを起用することにチームは集中していると述べている。

「明日はセブ(ベッテルの愛称)がプレシーズンの作業を完了する番だ。今日と似たようなプログラムを実施することになるだろうし、マーク同様、オーストラリアGP前に可能な限りすべてを快適にさせてあげたい」


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開幕戦 オーストラリア、メルボルンで3月27日(日)決勝ですフラッグ