写真撮影:宮川舞子

 

2023年7月9日

文学座の研修所に入ってから初めての発表公演。ソートン・ワイルダー作『わが町』が終演した。

 

初めに。

今回は一般販売のチケットがありませんでした。お誘いできなかった方、2月の卒業公演は一般販売があると思うので、ぜひぜひその際は見に来てください💕

 

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私は感情が豊かで、

おしゃべりで少し?!だいぶ?!うるさいおばさん、ソームス夫人を演じた。

 

研究所に入所して、

友達の作り方わからなくて、

自分から話しかけられなくて、

そんな時に手術で授業休んだり、

さらに距離が遠く感じてしまって、

すごい人見知りしていたの。

 

おとなしい女の子だったと思う。

 

だから、配役が発表されたとき、

え?!こんなに癖のある、おしゃべりおばさん役が私?!って内心びっくりした。(今回の配役は、元々持っている性格と役柄が、近い人が多いように感じたから。)

 

すごくおいしい役だから、嬉しかった。

 

研究所で人見知りしちゃって、発言とか全然自分からできてなかったけど、講師の方は一人一人をすごく理解してくれてるんだなって思った。

 

すごいなぁ〜って。

 

だって私めっちゃおしゃべりだし、おばさんぽい(よく言えば、大人っぽい笑)って言われるし、すごいピッテリな役なの。

 

それに中高の演劇部では、

この類の、癖が強くて、強烈な女性、おばさん役は美藍って決まってたぐらい、このタイプの女性はずーっと演じてきた。

 

やっぱりどこ行っても、

私はおばさん役なんだ、、、って思ったり。嬉しいけど複雑だったり。

 

でも、この役を通して研究所での私の殻が破れた。人見知りがなくなって、さらに研究所生活が楽しくなった。

 

本当にこの役に出会えて、

配役してくださって、感謝が溢れる。

 

1ヶ月間、週6で『わが町』の稽古をする。(作品を作ることだけに集中できる!!)

 

そしてキャスト全員が将来役者になりたい”ガチ”の人たち。

 

毎回の稽古が、私にとって”本番”見たいな日々だった。

 

体力作りから始まる早朝。

家族の目覚まし時計になる、発声練習。

しっかり朝ごはんを食べ、

電車に揺られ、

研究所での濃い稽古時間。

稽古後、係の話し合い、

演技について同期と意見を交換し、

くたくたの体になって帰宅する。

 

こんなにも規則正しく、

好きなことについてとことん向き合う時間。

充実して、充実して、幸せだった。

 

5キロ痩せた。

脳、心、体をすっごく良い使い方したんだと思う。

 

息詰まっても相談できる同期がいるし、

助けてくれる人が沢山いた。

だから変な形で自分を責めることがなくなったし、冷静に次の行動に移ることができた。

 

美しい日々だった。

 

31人、全員が全員、

本気で向き合うってまじで、美しい。

 

今まで、

何か一つのプロジェクトに大勢で取り組むと、その中で向き合い方に差が生まれて、その差に悩むことが多々あった。

 

だから、こんなにみんながみんなガチなのが、

当たり前だけど、すごく、すごく、

幸せだった。

 

そこに観客の力が加わったときにはもう、

言葉では表せないすごいすごいエネルギーが、空間が、生まれた。

 

もうすごかったんだから。

 

この環境に今日も感謝します。

ありがとう。

 

最後まで読んでくれてありがとう。

みいあ💕

 

写真撮影:宮川舞子