今日は去年の春にリノベーションが完成した(築32年木造在来工法)家をリフォーム業者(リノベーションしてもらった)が取材に来ました。
ホームページに載せる様です。今のタイミングで?もう1年住んでますけど…
狭い2階建の戸建ですが、10年先を見越してリノベーションしました。
当初業者選びも最初は全くの無知だったため、数社に声をかけては分からないことを聞き、調べ、営業マンと色々話したり、モデルルームに行ったりして、素人ながらに知識をつけました。色々知るとこれは不要だなとかコストパフォーマンスが良いな、悪いな等考えながら日々過ごしてました。複数の業者からも色々なリノベーションの色料金やプランなどを提案してもらい、最終的には大手のリフォーム業者では無く、地元の実績のある業者に決めました。決めるまでに4ヶ月程掛かりました。
10年先を見越したリノベーション、高断熱・高気密住宅がテーマです。
営業マンも少しルーズな部分もありましたが、新しい提案や自分達の不得意な分野まで親身になって相談に応じてくれました。
本当は細かい事を当時に書けていれば良かったのですが、ブログもずっと放置していたのでそういう事にすら気づきもしなかったです。
当初はリノベーションの知識も全くなく、ホームプロから業者選びをしました。3つはそこから選び、もう一つは最大手のリフォーム業者を選びました。最大手は恐らく値段は高いが色々な情報を引き出す事が出来るのではというのと、ホームプロから選んだ3社が大手と比べても遜色ないサービスやクオリティなのかどうか比較できると思い色々な業社に声をかけました。
色々な業社と会って話し、家の診断をされ、プランもそれぞれ何パターンか出て来ました。少しずつ話していくと、業社間での主張の食い違い等が出て来て、自分で調べてどれが正解なんだろうかと考えたりしていく中で、西方里見さんの本に出会いました。彼は高断熱・高気密の第一人者的な人で、著書を2冊ほど読んでみると日本の断熱・気密性能が海外に比べて劣っている点、それらにそれ程莫大なお金が掛かる訳でもなく、知識を持って施工すれば、ある程度コストを抑えてできる事もわかりました。
兄の勧めで、無印の家にも見学に行きました。無印が家?と思ってましたが、見学に行くと非常にシンプルな上に断熱・気密性能も良くなかなかいい家を建ててるではないか。ただ戸建のリノベーションはやってないという事だったので、縁は無かったですが色々勉強になり、窓からに入ってくる光の良さや内装のシンプルさの中にもあるお洒落、今後の家はやはり断熱・気密が重要になってくるんだなと改めて思いました。(PID4M 物干しワイヤー等も取り入れようと思いました)
その後も住宅展示場に足を運んで営業マンと話をしたりして、家を建てる際の知識や必要不可欠事項等を徐々に増やして行きました。
色々な業社に相見積りを取り、最終的にコストとリノベーションをお願いするにおいての信用性、営業マンとの関係性等から地元のリフォーム業者に決めました。その業者は耐震工事には自信を持っている業者ですが、断熱・気密の知識はあまりないといった感じです。ただ営業マンも新しい分野にもぜひ挑戦したいとの事だったので彼らの言葉を信じました。
特に関西以南のリフォーム業者には断熱・気密という言葉はまだまだ浸透していない様な感じでした。普通にグラスウールで、ペアガラスで大丈夫でしょ?といった感じです。
色々調べて行くと、家というのは内装や外観等にこだわりがちだが、家の見えない部分がそれ以上に大事なんだなと感じました。コストも見えない部分に70%くらいかかるのでいかに大事かわかりますよね。この辺りが巷で家は3回建てないと理想の家は建てれないと言われる所以なのかな。
1回目は全く知識なく、間取り・立地・値段と営業マンの言いなりに決めてしまうからでしょう。
私達と業者の進む方向が決まったので、その後は細かい打ち合わせが始まりました。
間取りは彼らの提案+私達の要望+他の業者の案を織り交ぜて決めました。小さい家なので、1階は17畳のLDKと浴室・洗面所・トイレです。本当は4.5畳位の部屋を作れたら良かったのですが、LDKを削ってまで、部屋を増やす必要性もなかったので、1階のもう一部屋は諦めました。2階は6畳+2.5畳の納戸、4.5畳の部屋が2つとトイレです。2階も6畳子供部屋に取りたかったが、スペース無いし、一部屋を少しだけ(1畳弱)広くするよりトイレを置こうという事になりました。
日本人は最低6畳の部屋を欲しがる様です。快適に過ごせて、友達を呼べるスペースがある為。海外は家の敷地自体が大きいので、比べようが無いですが、4.5畳で子供部屋は十分の様です。寝て、勉強が出来て、ゆっくりするのはリビングでという考え方が多い様です。私達も出来るだけリビングで団欒できる様な家庭を作れればと思ってます。
耐震工事に関しては、耐震補助が全国で1番貰える市(堺市)なので、補助金を貰って耐震補強する事にしました。堺市の職員も補助金が全国1なので、各工程毎に工事を止めてチェックが入りました。堺市が釘の一本まできっちり見てくれるので、ある意味安心して耐震工事を任せられます。普通の新築の1.2倍位の補強になる様です。まあひと安心ですね。
次はこだわりの断熱ですが、断熱材はコストも割と安値な高性能グラスウール(アクリアマット)にしました。吹き付けの発砲ウレタン系が良かったのですが、コスト等の面からグラスウールにする事にしました。高性能グラスウールなので、まだ普通のグラスウールよりはましかな。
厚みは旧省エネ基準の北海道地域の厚みにしてもらいました。
1番のこだわりは窓です。窓はYKKAP330のトリプルガラス(アルゴンガス入り)樹脂サッシにしました。窓が外気の影響を受けやすいので、断熱には窓が1番大事という事もありYKKで1番良いものを使いました。業者はリクシルよりYKKの方が値引率も良かったので、普通のペアガラスに比べるとかなりの高値ですが、この先の事も考えて思い切ってトリプルガラスにしました。
樹脂サッシは新築の防火・準防火地域には使えないので、なかなか全国的に浸透しないのかなぁ。最近では外アルミ中樹脂製のペアガラスが主流になりつつありますね。アルミは樹脂の1000倍熱を通し易いので、断熱を考えた時にあまり良く無いのです。ただ最近では西方さんのブログにも書かれている通り、アルミサッシなのに熱貫流率が樹脂サッシ位性能が良いものの出て来ているので、近い将来これが主流の窓になるのかも。
断熱材・窓を決めて、ある程度断熱性能が上がったので(旧省エネ基準で北海道地域I位の数値まで持って行く事ができた)、次は難題の気密です。
新築でC値1.0以下というのは知識と経験があれば簡単に切れる数値だと思うが、リフォームとなると別ですね。骨組みは昔のままなので、違うサイズの木材が使われていたり、髪の毛程の隙間が木の隙間にあったりと、一筋縄では行きませんでした。この業者に決めたのはリノベーションでC値1.0を切れると断言したからです。リフォーム最大手の業者ですら、3.0程度がやっとだと言われました。恐らくリフォームでの気密の知識と経験がないのでしょう。
ただ今お願いしている業者も気密に関しては、ほぼほぼ経験無しだったので、彼等に気密の知識に長けた業者を探してもらい技術提供してもらえないかと持ちかけました。私自身も1社見つけて連絡してもらいました。最終的にはそれとは別の業者で気密住宅を建てる経験に長けたところが見つかり、そこから資材等を買う代わりに現場監督してもらって、気密を取ってもらう事になりました。リフォーム業者ももしうちの家で気密を取れれば今後のアピールにもなるし、近い将来、高断熱・高気密住宅が当たり前の時代になってきて、その時に他社と差別化を図る事も出来るので頑張って欲しいと交渉して、なんとか技術提供&現場監督が実現しました。
実際施工中はリノベーションで気密を取る事の難しさを改めて感じました。
内壁を作る前に防湿・気密シートを張りめぐらせていき、コンセント類等の穴も塞いでいく。
埋込式のLEDライトや洗濯機の元栓等も気密仕様のものを使います。全て終えたら、気密測定装置を用いて測定する。結果C値1.25。リノベーションではかなり良い数字だと思いますが、この後紹介する装置の設置もあったので、C値1.0を切ってくれというのが私達の要望でした。
再度漏れがある箇所の穴を塞いでいき、1.1前後位に持っていけました。後は内壁をして、最終的に測定したところ、C値0.95という数値が出ました。気密業者もリノベーションでこの数値は本当に凄いですと言ってました。
この気密にこだわる理由となったのが、全熱交換器をつけたからです。通常は第三種換気(外からは自然に空気を入れて機械で排気する)ですが、高断熱・高気密住宅なので出来れば第一種換気(吸気排気共に機械)の方が良いと思ったのと、リフォームに最適な全熱交換器を見つけたからです。ダクトタイプはメンテが大変なのと、目詰まりしても気付かないし管理が複雑になるので何か良いモノはないかと探していたところ、パッシブエネルギージャパンのせせらぎ(インヴェンター)を発見(これも西方さんがオススメしていた事もあり)。ダクトレスでリフォームにも最適、音も殆ど気にならないレベルです。業者に報告した際には、どうなんですかね?と最初は言ってましたが、熱交換率も国内メーカーのものよりも良く、最終的には床暖房などつける代わりにこれを採用して気密を取ろうという運びになりました。
全くの無知からリノベーションをするべく進んできましたが、まさかこんな家になるとは思ってませんでした。普通に冬は寒いので床暖房はいるなとかオール電化で太陽光発電してとかそういう一般的な事しか考えてなかったので。
床暖房はランニングコストがかかる上に、それ程部屋の空気が暖かくなるわけでもないし、給湯器が風呂と床暖房セットになるので、どちらかが故障すると全部交換しないといけない等あまりメリットが考えられませんでした。太陽光発電は最初は悩んだのですが、ライフラインは2つあった方が良いし、ガスコンロを使いたいという事もあり太陽光発電も断念しました。ガスコンロも昔と違ってガスが漏れる事がほぼないし、それ程ガスだからと言って火災を気にする事もないし。結果的に併用で良かったなと思います。
外壁はケイミューの光セラにしました。20年以上
塗装し直す必要もないし、15年後に外壁の塗り替え等をする事を考えたらトータル的に光セラの方が良いかなと思い、外壁は光セラにしました。
これで家の外枠は終わりました。次はキッチン、トイレ、風呂、洗面台等を嫁メインで決めてもらいました。まあ、どれも今のスタンダード程度のもので十分使い勝手も良いのでスムーズに決める事が出来ました。
玄関のドアも高断熱住宅の為、高断熱ドアを使用。YKKのスマートドアのヴェナートにしました。スマートドアは私の要望で取り入れてもらいました。業者も最初は入りますか?と言われましたが、YKKに足を運んで色々聞いてみて、その便利さを営業マンに言うとそれは便利ですねと私の意見に乗っかってくれました。コストもプラス5万程度でキーレスになるし、防犯にもいいし、鍵をなくした時も、わざわざ鍵穴を変えたりする事もないし、インキーしない様に考えられて作られているので、採用しない理由がないですね。
恐らく5年〜10年したら鍵ではなくキーレスエントリーが主流になるでしょうね。車より出入りする頻度も高いし、車が今鍵を刺さないと開かない、動かないとなると不便この上ないですよね。
色々な家を建てる上で大切な事や細かい部分を一つづつ考えていき、これはいる、これは高いからいらない等取捨選択して決めていきました。高いしコストパフォーマンスが悪いからいらないと決めてしまえば、後々誰かの家に行ってとかどこかで見て、なんであれをつけなかったとかしなかったと後悔する事も減るので。知らなかったら、後悔するけど、知っててしなければそれなりの理由があるので後悔はあまりないですね。
こうやって色々考える原点になったのが、西方さんの著書、無印の家に行った事、この2つの出会いが自分の家への概念を大きく変えてくれるきっかけとなりました。
間取りは「無印良品とみんなで考える住まいのかたち。無印良品が10万人に聞きました。」という本を読んで考えました。
リノベーションを始めると決めてから、家が完成するまでに沢山の人との出会い、本との出会いもあり、コスト的にも住みやすさ的にも満足する家になりました。
人生で1番高い買い物なので、しっかり家に関する知識をつけてから購入するのがいいですね。業者やHMと値段交渉する際もある程度の相場を知っていたり、知識があるだけで、ない人より数10万〜数100万円安くなりますからね。安くなって手抜きされた(安い資材を使われた)のでは意味がないので、そういった所もわかる範囲でチェックする必要があります。
最後にリノベーションという選択肢しか元々なかったので、色々一から調べてこういう形の家になりましたが、最初から建売を買うという事になっていたらこんなに調べたりしたんだろうかと思います。結果的にリノベーションという選択で良かったなと思いました。
このブログを見てリノベーションも悪くないなと思っていただければ幸甚です。
家を買う時は色々勉強して知識をつけてから買う事をオススメします。お金が沢山ある人は別ですが。
大変長い文章読んで頂き有難うございました。




