翔潤の日✻リアル短編
潤side
神様。
僕ね、好きな人ができてしまいました。
頭がいい。育ちがいい。顔がいい。
ノリがよくて、話をするのも聞くだけでも楽しくて…。
見ているだけでドキドキするんです。
話しているとワクワクするんです。
ふざけて肩なんて組まれたら心臓がバクバクしてきて顔が熱いんです。
あのぉ…、、神様…。
こんな完璧な人作ちゃってよかったんですか?
僕、本気で好きになっちゃいますよ?
僕は男だけど、男の人を…
好きになってしまうことは許されるんでしょうか?
―――
「潤くん、まだぁ〜?」
ハッ!
「あ…」
「何をそんなに真剣にお願いしてんの。
両手なんて握りしめてさ、お参りというか祈っちゃってるし。
ね、そろそろあっちの方行かない?」
「ご、ごめんね!ニノ。
お待たせ!相葉くんも待っててくれてありがとう。」
「もういいの?
いいんだよ、ゆっくりお願い事してきても。」
同じジュニアのニノと相葉くん。
ひとつ年上のお兄さん、相葉くんがにこっと優しく微笑む。
入所時期は僕の方が先だから先輩なんだけど僕らより背の高い相葉くんは圧倒的お兄ちゃん感。
いいよと言ってくれたけど…
「うん、まぁ…。」
神様からの答えはもらってない。
「伝えたいことは伝えたし…。」
答えてくれるわけがない。
一方的に僕が語りかけていたということはわかってる。
悩みというのか…、報告というのが正しいのかはわからない。
ただ、あの人を好きになったことを宣言したかっただけなのかも。
「どうせ恋の悩みなんでしょ〜?」
コンッと肘で小突いてくるニノがにやりとする。
「え!なんでわかったの!?」
「だって、好きがどうとかドキドキがどうとか?
一部始終ブツブツ声に出てたから、それが自然と聞こえてきた。」
「ちょっと!聞こえてたんなら早く止めさせてよ!」
「いや、だから声掛けて…」
「あれ〜?松潤じゃん。」
ドキン!!とわかりやすく跳ねる心臓。
この声…
「しょお…くん…。」
「松潤達もココ来てたんだ。
なかなか賑わってるな。」
そう、今僕らがいるのはレッスン場近くの小さな神社。
花火大会に合わせてここも出店が立ち並んでいて人もだいぶ集まっていた。
「レッスンが早く終わったから少し寄ろうかってなったんだ。翔くんも?」
「あぁ、まあね。にしても、暑いよなぁ。
夏だからしょうがねーけど。」
Tシャツをパタパタとさせる翔くんの首元にはシルバーのネックレスが光る。
それと同時に伝う汗。
なんだかすごく色っぽいな…。
歳はふたつしか違わないのに、高校生の翔くんが随分と大人の人に見えた。
つづく
【別アカより再掲載】