潤side
やば…
全裸で抱き合う素肌がキモチイイ。
微妙に擦れて、上向くアソコがキモチイイ。
抱きしめ合い重なるキスが気持ちよくて…
やば…い…
俺、翔くんを気持ちよくさせなきゃなんないのに、自分ばっかり気持ちよくなっちゃってるかも!?
「松潤?」
「あ…、ぅ、なに?」
「なんかさ、オイル的なもんある?」
「オイル?」
「あぁ、男同士。しかもお互い初めて。
多分必要なんだ。」
「…?そう…。」
サイドボードの引き出しから、オシャレな瓶を取り出す。
少し前に翔くんがくれたもの。
乾燥しがちな翔くんが肌が弱い俺のためにもお気に入りのボディオイルをプレゼントしてくれたんだ。
プレゼントなんて仰々しいなんて翔くんは言うけど、俺にとっては翔くんから貰うものはなんだって何よりも大切な贈り物だと大事に使うようにしてる。
「これなら…」
「あ、コレ。
これなら使えるか。
身体につけるもんだし、害はないだろ。」
「ガイ?」
俺の下で寝転ぶ翔くんはそのオイルを手に取り出した。
透明な液体…。
少しだけ香るハーブの薫り。
その様子を見下ろしながら、じーっと目で追ってると…
え…
「ひゃっ、あぁっ!」
オイルを纏わせた手のひらでいきなり俺の勃ち上がるアソコに手を這わす。
初めてのヌルヌルとした感触と手による刺激。
「ちょっと!しょおく、っん…!!
なにするっ、」
「こうやって、一緒にした方が気持ちくない?」
翔くんは俺のと自身のを一緒に握りこんでゆっくりと上下させていく。
「あっ、あっ…、や、ぅ…んっ…」
「あぁー、気持ちいいな…っ、」
気持ちいいとかって次元じゃないよ。
気持ちよすぎて、すぐにイっちゃいそ…。
俺のも翔くんのも硬くて熱い。
それがわかるから余計に興奮する。
こんな行為はしたことない。
ましてや、されるなんて想像したこともない。
ダメだ…。
気持ち良くなっちゃっ…
「翔くん、待って…、俺が…」
翔くんの擦りあげる動きは止まらない。
その手の動きに合わすように自らも無意識にいいポイントを探るように腰が揺れてしまう。
「あっ、あぁ…っ!
ヤバイ…、しょおくん、だめだめ…」
俺が…翔くんを…
そう思ったのに。
「あ、ハァ…、だめ、もっ…
イッちゃ、あぁっ!」
結局翔くんは手を休めてはくれず、俺だけ呆気なくイッてしまった…。
言葉では抵抗しても、俺のカラダは正直だった。
だってしょうがないじゃん…。
反則だよ…。
力が入らず、翔くんの上に倒れ込む。
息も上がったままで翔くんに体重を掛け過ぎないようになんとか身体を支えようとした。
「う、わっ!!」
ぐるんと視界が回った。
力が入ってないから、びっくりするくらい簡単にひっくり返る。
「んっ……」
ゆっくり深く塞がれた唇。
イったばかりでまた息が整ってないから、すぐにハァ…っと、吐息混じりに息が漏れる。
「やっぱ、誘ってんだろ。」
クイッと顎を掴まれ、捉えた視線に翔くんの伸びた前髪からめちゃくちゃ色っぽい瞳がのぞく。
「してない!
俺がするって言うのに翔くんが勝手にどんどん進めちゃうからじゃん!」
下から睨んでも説得力もないけど。
「してもいいって言ったのに。」
蛇に睨まれた蛙か、俺は。
身動きの取れないまま文句を言ったって、蚊の鳴くような声では抗議にもならない。
「今頃気づいたの?
詰めが甘いなぁ、マツモトくん。」
「翔くん、初めから…。」
「こんなエロい身体で、」
「ん…ぁ、っ…」
ツーっと脇腹から胸へと指がなぞる。
「こんなに敏感で、」
「あぁんっ!」
翔くんの唇が胸の尖りをちゅうっと吸う。
身体が跳ねる。
堪らず翔くんの頭を抱きかかえてしまう。
俺…また…
気づけばまた緩く勃ち上がりだす。
それに気づいた翔くんはクスッと笑って、ダメ押しに…
「お前を抱きたい。」
ズクンと心臓に衝撃が走ったと思ったら、翔くんは俺の首筋に貪るように顔を埋めた。
男は抱くだけじゃない、抱かれる幸せもあるんだ。
こうなって初めてわかること。
好きな人なら尚更…。
翔くんに求められたい。
翔くんに与えられたい。
俺は翔くんから愛されたい。
ま、こうなりますな…。