潤side 



ひと粒。

またひと粒。

しょおくんが口に含んではキスをして、僕の舌に絡めていく。


ふたりの口の中でとろりと溶けるチョコレート。

甘い甘いとろけるチョコ。


 
「潤からもちょうだい…。」



僕は随分と変わったと思う。
しょおくんによって僕は変わった。


恥ずかしいこともしょおくんに求められると…

抗えない。




僕を見て…。

その目で僕だけを……。




ひと粒口に含む。

僕からしょおくんに口づけると、すぐに舌が絡んで身体が熱くなる。



羞恥と興奮。


どうにかなりそう…。




熱い。

室内も暑い。



手の熱でチョコはどんどん溶けていく。



「ふっ…手、ベタベタだな。」

見ると僕達の指先には溶けたチョコ。


「あ、拭かないと…ひゃぁっ!」

サイドテーブルにあるティッシュに手を伸ばすと、不意にしょおくんがその手で首元を撫でる。


あー、チョコ付いちゃったじゃん…。

「しょおくん、なにしてん、の…」

抗議しようとした。



できなかった。


自分の指をペロリと舐めるしょおくんは射抜くような目で僕を見つめている。


「しょ、お…く…ん。」

身体中に電流が走ったみたいにゾクゾクして、声が震える。



「ついちゃったな…。」

「な、んで…」

「もったいない。
そこのチョコもちゃんと食べないとな。」


どさりと僕の身体はベッドに沈む。

「あっ!ぁん…!やぁ…、」



しょおくんは僕の首に舌を這わす。

何度も指先に残るチョコを僕の首につけては、チュッチュッと音を立てて舐めていく。


「ん…んん…あっ、あ…っ」

声が、出ちゃ…う。



しょおくん…好きだよ…。



僕を求めて…もっと…。