潤side



「はぁ…んんっ、しょ、くん…」

キスだけでどんどん身体が熱くなる。

しょおくんがパジャマのボタンを外して、首元から鎖骨、胸へと唇を落とす。

この前のしょおくんの誕生日の時のように。
また、僕…。


熱い…あつい…全身が…アソコにも熱が集中しているのがわかる。 


ふいにしょおくんが撫でるから…

「あっ…やっ…、やめ…触っちゃ、」

もうこの熱さが風邪からなのか、しょおくんが触れているからなのかわからなくなってきた。

「あ、あぁ…しょおくん、待って…また、でそう…。」

しょおくんはいつの間にか僕のズボンの中に手を差し込みしっかりと握って動かす。

「イきそう…?」

そう耳元で囁くから、もう限界…!

「あぁ…あん、も、もぅ…い、くっ…」

しょおくんの手の中に僕の熱が広がる。

「はぁ、はぁ…な、んで、僕だけ…っ」


しょおくんはティッシュで手のひらと溢れた僕の熱を拭きながら…
 
「なんか、無性に潤をイカせたくなった。
出したら治るかな、なんてな。」

「なにそれ?
だって、僕だけなんて。しょおくんは?」

「俺はいいって。
わりい、熱上がっちまったかな?
着替える?」

じっとりと汗をかいて、気持ち悪い。
 
「う、ん。着替える。」


しょおくんがボタンを全部外して、パジャマを脱がす。
上半身があらわになって、またしょおくんが肌に触れる。

「潤…キレイ…」

「しょおくん…」

再びキスを再開し始めた時…


「ただいまー!
じゅーん、具合はー?
翔くーん、ありがとー!」

下から母さんの声がして階段を登る足音が聞こえてくる…!!


あっ…もうそんな時間…!?

「しょおくん、どうしよう!」

「とりあえずパジャマ着ろ。
新しいのは?あ、これか?」

熱が出ると汗をかくからとすでに用意されていたパジャマを素早く着る。

ノックと同時に着替え終わり、僕はベッドに横になり、しょおくんはその横に座り直した。

「どう?熱は。下がった?」

「うん、多分…。」

「翔くん、ありがとうね。」

「いえ、思ったより元気そうで安心しました。」


さっきまでしょおくんと触れ合って熱かったけど、だんだんと冷静さをとりもどす。


しょおくんとのあの熱を帯びた時間は終わってしまって、母さんが帰ってきたことでしょおくんも帰ることになってしまった。


「じゃあな、潤。
ゆっくり休めよ。」

「休ませてくれなかったじゃん…。」

「ははっ!それもそうか。
潤…んっ…」

部屋のドアの前で軽く唇を合わせる。
また熱上がっちゃいそう…。

しょおくんが帰ったその後でしょおくんの作ってくれた冷めきったおかゆを少し温めて梅干しと一緒に完食した。

味も何もないただのご飯になってたけど、やっぱりしょおくんの愛情は一番の薬だった。
だって次の日にはすっかり熱も下がったのだから。




そしてしょおくんが熱を出して、学校を休んだのは二日後のことだった。