翔side



「なんだってぇーー!!」

「ちょっと、翔さん。声デカすぎ!」

だって、そんな、だって!
潤に教えるって!?
ニノの家で鑑賞会だってぇ!


「なんでそんなことになったんだよ。」

「あなたの為でしょうが。
誕生日に潤くんが欲しいって言ったそうじゃないですか。
潤くん、悩んでオレのとこに電話してきたんですよ。わざわざ。
付き合ってから、どうしたらいいか。
そんなの翔さんが、なんとかするでしょうに。
まったく、真面目なんだから!」

「アイツ、そんな素振り全然…。」

「とにかく、百聞は一見にしかず。
説明するより見せた方が早いでしょ。
潤くんがどう受け止めるかは責任持ちませんけどね。」


とうとう、知ってしまうのか…。
めくるめく世界を…。



ま、待て…。
ニノの家で観るんだよな。

「まさか二人きりじゃないだろうな。」

「オレの部屋なんで二人きりですね。
ちなみに親も居ませんけど…」

「ダメだーー!!!
バカ言うな!そんなの観て、お前と二人だなんて!ダメだっ!」

「大丈夫ですって。オレに任せてください。
なんなら練習しときます?
本番のために。くくっ…。」

こいつー!

「では、潤くんが待ってるんで行きますね。
あ、そうそう。サプライズらしいですよ。」

「へっ?」

「誕生日プレゼント。
どうなるかわかりませんけどね。
翔さんに言ったこと、潤くんには言わないように。」


本当に大丈夫なのかよ…。
ニノのやつ潤のこと、諦めたんだよな?

あー、やっぱり心配だぁー!