翔side
冬休みも今日で終わり。
今日の練習は明日学校ということもあって、午前中軽く体を動かす程度だった。
明日から学校かぁ…
潤には会えるけど、触れることはできないよなぁ…
会いたい…会いたいなぁ…
コンコン…
「翔、お母さんケーキ焼いたから潤ちゃんちに置きに行ってくるわね。
ついでにお茶してこよーっと。」
「どうぞ、いってらっしゃい。」
母さんと潤の母さんはすっかり仲良しで、仕事の休みが合うとよく出かけたり、お茶したりしている。
女同士はどれだけ話しても飽き足りないらしい。
まぁ、俺も潤とならどれだけ一緒にいても離れたくないけどね。
俺も潤のとこ行こうかな…
親子で押しかけるとか、相当だな。
コンコン…
「はい?行ったんじゃないの?」
再び響くノックの音に母さんが戻ってきたと思った。
ドアを開けると、そこには…
「潤…!?」
「しょおくんちに来たら玄関でしょおくんのお母さんとバッタリ。
上がってっていいよって言うからそのまま来ちゃった…しょおくん、忙しい?」
「全然!どうしたの!?」
突然の訪問に確かにビックリはしてる。
でも特に何してたわけでもない。
部活で忙しかったのは確かだけど、今は暇を持て余してたし、何より潤に会いたいってそう思ってたとこだし!
潤は俯き加減に恥ずかしそうにモジモジしてる。
「………しょおくんに、会いたくて。」
上目遣いにほんのり顔を赤らめてそんなことを言う。
あの時の潤がフラッシュバックする。
「わっ!しょお、くん!?
ンンっ…!」
ぐいっと潤を引き寄せて、早急に唇を奪う。
クリスマス以来の潤。
抱きしめると柔らかくて温かい。
絡めとる舌も柔らかくて甘い。
ずっと手にしたかったぬくもりがここにあった。