先に書いておくと、うちのにゃんずにあげているごはんはロイカナ(ロイヤルカナン)がメインで、他には「ささみ身ほぐし」や残ったお刺身に火を通してほぐすなどの飼い主手作りおかず、ウェットが2割くらい。
スーパーなどで安く売っている1kg400円くらいのかりかりフードは着色料・保存料・添加物たっぷりなのであげてません。
 
ねこの体を作っているものすべては、飼い主が与えたものからなので、時には本当にロイカナでいいのかなぁというところまで考えて色々な観点から調べてます。
 
そういう調べものをしていると、「WEBってこれだから信用できないね」ということにつきあたります。WEB制作に関わっている人間だからこそ「このサイト、なんとなく胡散くさいな」とピンと来る直感(その多くは(1)序章があり(2)いろんなフードを探した結果(3)この商品にいきつきました(4)まとめ みたいな段落分けのされたランディングページが代表的)もありますが、どんな情報でも、安易に信用してはならない典型例がありました。
 
グレインフリー(小麦やとうもろこしなどの穀物不使用)フードとして、商品名が
「カナガン」と「シンプリー」と「オリジン」
をほぼ主要として、それ以外のフードは危険であり与えるべきではないという誇大広告ともとれる内容で最終的には購入サイトへ誘導するものです。
 
「猫ごはんを考える会」
 
猫のごはんを考えるとありますが、最終的には「カナガン」と「シンプリー」と「オリジン」の購入をさせるようなコントロールをしているサイト。最初に断っておきますが、グレインフリー自体は否定していません。合うのかどうかを是非試してみたいと思っていました。こういうサイトに出会う前までは。ただし、販売業者の姿勢が個人的に気に入らないので買いたくないと思わせます。「気に入らない」と直感付ける要因は、似たようなすべてのサイトで下記のような特徴があるためです。。
 
(1)気に入らない特徴その1
「口コミ」「ランキング」とうたいながら、特定の商品へ誘導している。
本当に口コミの情報であるのか、ランキングをどう取ったのか記載されていない限り、でっちあげとみれても仕方がない。その際、グレインフリー以外の商品を比較させ、発がん性物質が入っている可能性がある、炭水化物はNGであると危険感を煽る。
 
(2)気に入らない特徴その2
誰が書いたのかわからない記事。
輸入・販売業者が指示し、WEB制作会社が架空の人物を作り上げて個人サイトからの発信であるように見せかける、または運営母体が同一業者。(ドメインの取得情報でわかります)
全体的に信憑性にかけます。データの裏づけなどは一切せずに、原材料の含有量の「可能性」だけで他の製品を全否定しています。
 
 
(3)気に入らない特徴その3
ドメインを変えて多数のランディングページをステマ(ステルスマーケティング)的に展開している。
一見、別々のサイトのように見えるが、記載内容、表現方法、使用図版が同じである。
(例)
このサイトと
このサイトは
どうみても同一。
肉の「4D」を掲げる、「今の獣医師は結局ペットフードのことを知らない」という記載が目立つなどの共通表現的な特徴があります。
とうもろこしや小麦が入ったフードはつなぎとして容量を多くして利益をだすためだという記載もありました。
 
(4)気に入らない特徴その4
お問い合わせに必ず電話持ってる女性が登場する。
これはおまけだけど、要はこういう安易な発想の素材をよしとするところから毛嫌いする。
 
 
サイトを信用できるかどうかのひとつの指標として、
「そのサイトの運営は誰がしているのか」
を調べることです。そうすると見えてきたのが、展開されているほぼすべてのサイトから3種類の商品へ誘導していたのがイギリスから輸入しているという、「株式会社レティシアン」という会社でした。(オリジンだけは違うみたいかも)
 
おそらく、経営者か販売を促進させるためのマーケティング担当者がそう指示したのだろうか?と気持ち悪ささえ覚えるサイトまでありました。
 
「カナガンの評判と口コミ」
 
イギリスからの輸入品である「カナガン」を、イギリス人から見た場合に日本での状況をみて、結果的にやはり「カナガン」を選ぶね。という内容のサイト。

日本に来てまず調べたのが、餌(ペットフード)です。日本でもスーパーマーケットに行けばたくさんのペットフードがあります。でも失望しました。たくさん種類はあるけれど、家族に食べさせたいと思うようなものがありません。

 

だから私は、イギリス本国で愛用していたCANAGAN(カナガン)を探しました。でもスーパーマーケットでは売っていないのですね。どうやら、株式会社レティシアンという企業が輸入総代理店を担っているようです。

「どうやら」ではない。どうみたって自作自演としか思えない。
 
 
ここまで見てくると少なくとも、この企業からグレインフリー(穀物不使用)のフードを買いたいとは思わないし、グレインフリー以外を否定する企業がこのような悪質な展開をするのであれば、今までのフードでいいのではないか?と逆の逆から判断できる。
でも、商品自体は決して悪いものではないのに、利益を目先にした企業のマーケティングの仕方が悪質だという稀なケースもあるんですよね。
もしこの企業以外の誠実な企業がグレインフリーのフードを販売しているのであれば、是非試してみたいと思います。なぜなら、信用できるかどうかはおいといてもいつだって飼い主は中立で判断するべきであるし、グレインフリー以外を悪質的にNGというものがあったとしても判断は全体がNGではないし、グレインフリーがNGである確証もまだあがってないからです。