いわゆる「まとめ記事」というのは大嫌いなんだけど、
場合によってはそこから得られるトピックについて、
自分なりにもっと調べてみたい、確証や根拠はどうなっているのだろう?
と興味をひくものがあったりもします。
場合によってはそこから得られるトピックについて、
自分なりにもっと調べてみたい、確証や根拠はどうなっているのだろう?
と興味をひくものがあったりもします。
きっかけは、先週記載されていたねこサイトのまとめ的な記事です。
「猫慢性腎臓病(慢性腎不全)に対する新治療薬「ラプロス®」の効果を分かりやすく解説(MAL)(2017年1月30日)」
ねこの腎臓病に対する新しい治療薬が登場したという内容です。
で、真っ先にそれを裏付けるためのものが何があるのか?を知りたくて調べたのが、先週「東レ」で発表された「猫慢性腎臓病治療薬」についてのニュースリリースです。
ねこの腎臓病治療薬として販売の承認がおりました!
というもので、経口薬で腎機能低下の抑制ができる治療が今後、動物病院でも取り入れられることが期待できます。
「猫慢性腎臓病治療薬 ラプロス®の製造販売承認取得について(東レ株式会社)(2017年1月23日)」
ただ、薬の開発としては10歳以上で、腎臓疾患のステージでいうと2~3のレベルを対象としていた(その対象で効果があったよ、ということ)ので、動物病院でその対象以外でも治療できるかどうかはなんともいえないかもしれませんね。
ステージでいうと再度参照させていただきたいのですが
軽度か中等度の段階で抑制効果が期待できるとしています。
記載されている通り、「ラプロス」は商品名で「ベラプロストナトリウムを有効成分とする経口プロスタサイクリン(PGI2)製剤」というのがお薬の実態です。
この効用試験論文を探して読んでみました。
このへんまで読んだら、
あぁ、ふつうに動物病院でも処方できるように早ければ4月からなるのかな?って思われました。でも、人間の腎臓でもそうですが「治る」ということはないのですね。「進行を抑制する」という効用です。透析か移植かをしなければならなかったものが経口薬で改善されたのはすばらしいことじゃないかな。
ねこに対する医療がどんどん高度化していってくれるのは、飼い主としてとても安心できました。
で、結局「腎臓の線維化と炎症」って、何が起因するんだろうね?
(というのは腎臓への血流量にも大きくかかわってくるけどその変化はどこから?)
っていうのが現在の疑問。「老化」が要素のひとつであるのは間違いないと思うのですが。
さて、ここ数年で医療の進歩によってねこも寿命が延びました。
それによって、ねこ自体も確実に進化しているはずで、
古来のねこは砂漠の環境でなんたらかんたら・・・
からは状況が変わってるとみていかないといけないのでは?
というお話は次回することにしましょう。