初めて飼い主のかばんにのってくつろぐということをし始めたのはぽんきちでした。

お仕事用の通勤かばんをそのまま床に置いてしまうと、毛だらけになる
ということを飼い主もわかったので、
今は乗ってもいいようなナイロン製トートバッグならいいや、と床に置いています。


なぜ、飼いねこは、飼い主のかばんの上にのりたがるのか?

この考察は諸説あります。

1.自分のニオイをしっかり付けておきたいから
2.飼い主のにおいがついているので存在を感じられるから
3.のり心地・入り心地がいいから

「におい」については、飼い主が身に着けて外出して帰ると「見知らぬにおいになってしまうから自分のにおいをつけておく」という意見や、飼い主のにおいがついているかばんに安心する、といったもの。

でも、「見知らぬ外のにおいを上塗りするために自分のにおいをつけること」と、「飼い主のにおいがするので安心すること」は矛盾しているので、どちらかは違うのでしょう。



ところで、2にゃん飼っている場合は、別の理由が浮かび上がります。





どうやら、この上に乗ると飼い主にかまってくれるのではないか?
ということを、ぽんきちがしてもらっていたのを観察していたあーにゃんが同じことを試みてきました。

あーにゃんは、ぽんきちが飼い主にかわいがられているのを見ると、
「ずるい!」
とすぐに声を大にして主張してくる性格。




うむ。。おりこうおりこう。

なので、ぽんきちねーさんのひとつひとつの所作を、まるで料理店の厨房で入りたての見習いが先輩の技を盗むように、あーにゃんはまねします。

そのため、あーにゃんのとった行動は、自分では理由はわからないけれど先駆者であるぽんきちの行動をまねているだけで、飼い主からかまってもらえるならば別の手段でもいいのだ、と思っているに違いありません。


さて、では原題に立ち戻りますが、なぜぽんきちは飼い主のかばんにのるようになったのでしょうか?

おそらく、他の部屋飼いのにゃんこもそうしているように、まずは猫本来の普遍的な理由があるはずです。

行動を観察して、いくつかの理由があることに気づきました。


1.飼い主との近い位置でのくつろぎ場所
⇒かばんを置いてある位置は、飼い主がくつろぐ近くである場合が多いので、ねこサイズのくつろぎ場所として的確である

2.家の中でのスポット的テリトリー
⇒ねこサイズに乗れる場所が、体を預けるにちょうどよい場所で、特に多頭飼いの場合はテリトリーの主張にもなります。さらに、飼い主が普段持ち歩くかばんであれば、飼い主と自分との親近感を間接的に感じながらくつろげる

3.なんとなく乗っていたら定着しちゃった
⇒「2.」と関連しますが、家の中でくつろげるスポットを見つけるのがねこは上手です。そして、くつろぐときにポイントとなるのは「光」と「温度」。暑いのか寒いのか、明るいほうがいいのか、暗いほうがいいのか。それぞれにお気に入りのスポットをいくつか記憶しています。その中の1つが、かばんなのかもしれません。

4.普段飼い主が持ち歩くもの
⇒その上にのってしまえば、飼い主は外に行けないのではないか?外出を阻止する抵抗的な行動なのかも。仕事で外出するときにその光景を見てしまうと、感傷的になってしまいます。
でも、ここまで考えてるのであれば、なかなかの策士です。


ねこは飼い主の多くのことを観察しています。外出するときに必ず身に着けるもの、持って行くもの、外出する時間など。

どれが一番の理由というのはないけれど、恐らく複合的に飼い主の身近な持ち物の上を自分のスポットにしたいのが大きいのかなと。