お店とは別で個人で動くつもりでしたが、福井の猫カフェ「福ねこ」さんのTwitterでとても似た状況を知り、怒りと憤りもありますが、Miagolareで先日起きたことをお話しさせていただこうと思います。

11/14の朝、店のドアの前にキャベツ太郎の段ボールが置かれており
【コネコ５匹おねがいします。】と、子猫が遺棄されてました。

ミルクのパックからミルクが流れ出した状態で（どうやって飲めというのでしょうか？）

おしっことミルクまみれの子猫たちは声も出さず５頭で丸まって震えてました。
動物病院・猫カフェ・ペットショップの前に置けば捨てたという罪悪感もなく、むしろ保護の真似事ができた気分なのでしょうか？
猫を運んで来て合意のないまま他人任せに遺棄したことに変わりないです。

猫カフェで里親探しが出来るのは保護団体が保護するたくさんの猫の中でも一部の子です。私たちに出来ることは限界があると思っています。
猫カフェは保護団体・預かりボランティアさんが保護し育ててくれた猫たちを里親さんに繋げる場です。
そして、Miagolareは現在スタッフ２名で運営しております。
スタッフの人員・お店のキャパ・医療費の確保のために収容できる頭数は限られています。

まず、この５頭を「あら可哀想に」とお店に入れることは出来ません。
お店にいる猫は多くの人の手で救われた生命であり、猫カフェに来てから重大な感染症のリスクに晒すことは出来ないからです。

では、遺棄されたこの子猫５頭をどうしたか？
怒りと衝撃のなか、店内の猫たちのご飯とお客様をお迎えする通常の開店準備をしながら、何度も厳重な消毒を繰り返し、玄関の外で汚い段ボールに入れられた子猫たちをキャリーに移動しスタッフ宅へ連れて行きました。

スタッフ宅には４頭の猫がおります。
その為、子猫５頭はまずケージに隔離、他の４頭の猫とは部屋も分け、出入りの度に服を着替えました。
店の子・家の子、全頭ワクチン接種をしているとはいえ、
この子猫たちが重篤な（パルボ等の）ウイルスを持っている可能性もあり、その症状が現れれば他の子たちも全頭検査を行わなくてはなりません。
少なくともうちのお店はそこまでやります。
管理が不十分になって、お店に来てから新たな重篤なウイルスに感染させてはならないからです。
お店の猫たちを里親様に繋ぐことがお店の主旨であり、そのご家族に先住の猫ちゃんがいる可能性も当然あります。
お店の猫たちの健康はそこまで考えなくてはならないのです。

まだ200g程度の子が４頭、一頭は少し大きく育っており350gほどでした。
ミルクを用意し、シリンジでミルクをあたえ・・それを一日４・5回。
それと同時に、里親募集サイトに登録し、この子たちの里親さんを探す準備も開始しました。

２日後の定休日、お店の猫たちが休んでいる間に子猫たちを病院へ連れて行き、今出来る処置をしてもらいました。
検便・駆虫です。小さすぎて、まだワクチンやウイルス検査は出来ません。

私たちが11/14から行ったことは「猫カフェを運営している人」という立場ではないです。
幼猫を拾った人の動画やサイトを見ながら学習し、ミルクを用意し、排泄の補助をし、里親募集サイトに登録、近しい人に声をかけるなどです。
個人で出来ることであり、必要に迫られて勉強しながらやってます。

現在は子猫の成長と健康状態を良好にするようお世話してます。

当然可愛いです。バブバブしてます。

時期が来たらワクチン・血液検査を行いますが、うまいこと全てをクリアしたとして

お店で里親さんを探すことが出来るようになるまで３か月は見なくてはなりません。

成長を待つ間に同時進行で里親さんを探したいです。まず、自分で食事が出来るようになるまでは自宅でお世話をします。

お店とは別で個人で里親募集をする準備をしておりましたが、福井の福ねこさんのTwitterの投稿があまりにも似た状況であり、保護猫カフェが第二の遺棄場所になってはならないという思いから、うちも公表させていただくことにしました。

まだ譲渡するには難しい幼猫です。
もう少し大きくなってから里親募集を開始いたします。
譲渡の条件は当店の里親様に求める条件と同じになりますが、

お店に在籍しておりませんので、
お見合いについてや医療費の負担額は時期と検査・処置内容によって変わります。

現在は知り合いが1～2頭を迎えてくれると申し出てくれましたので、
あと3頭が自分でご飯を食べれるようになったら詳細をアップします。

棄てられた猫