私の家は一戸建てだ。
周りには、他にも一戸建ての家がたくさん輪っか状に集合していて、その中央にはちょっとした広場がある形になっている。
私は今年21歳になるが、小さい頃はよくその広場でバスケやバレーなんかをして遊んだものだった。
飛んで行ったボールが向かいのおばちゃんの家の壁に当たって、「テレビの音が聞こえないから静かにして!」と怒られたのも懐かしい。
今思えば、優しくないおばちゃんだなあ。
でもだんだんと隣の家、その隣の家から人がいなくなって、 小さい子供のいる家族が入って来た。
私もここに小学生の私と姉2人と両親の4人で引っ越して来たから、自分達と重なってなんだか懐かしい。
ただ一つ違うのは、その子供たちが絶対に広場で遊ばないことである。
子供がいる家が多いというのに、私の家にその遊び声は全く聞こえない。
隣の家に至っては家のベランダを改造して、大きな柵を新しく建てた。
「近所付き合いはしません」
そう言ってるかのような大きな木の柵である。
「隣人トラベル」というほどではないが、直接は言いづらい、いや言えないことである。
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外を見ると、
私たちの遊びの天国だった広場が、今でもポカッとただ空いた空間になっている。
