現在ロシアとウクライナが戦争をしているが、イスラエルとパレスチナやスーダンの内戦、韓国と北朝鮮の衝突リスクなど、いつまで経っても世界から戦争が無くなる気配はない。

 

 

 

基本的に歴史上の戦争の原因のほとんどは人間が「民族」を過度に重視しすぎることにある。

 

 

 

ロシアがウクライナに侵攻した理由としてNATOの東欧拡大に危機感を持ったとあるが、理由はこれだけではない。

 

 

ロシア人は民族系統としては「正統派スラヴ民族」に分類されるのだが、これはウクライナ人もそうである。

しかしながら現在、ロシア国内では正統派スラヴ民族の人口がどんどん減ってきており、それに危機感を抱いたウラジーミルプーチン氏がウクライナ人を取り込んで正統派スラヴの世界的権威を維持することがこの戦争の目的の一つだった。

 

 

 

それが、欧米の武器供与とウクライナ人の徹底的な抗戦により、正統派スラヴの権威を拡大するどころか同民族同士で殺し合うというプーチン氏が描いていたシナリオとは全く異なる方向に進んでしまった。

 

 

 

 

 

イスラエルとパレスチナの紛争の原因は2000年前まで遡る。

詳細は省くが、2000年前にパレスチナに住んでいたユダヤ人がバビロニアやアッシリア軍に敗れてその地を追われ、世界各国で長期間の迫害を経て「パレスチナの地へ戻りユダヤ人国家を建設しよう」とシオニズム運動を開始する。

 

そんな中、中東に支配権を広げたかったアメリカの支援のもと1948年に建国されたユダヤ人国家がイスラエルである。

 

そんな、パレスチナの土地を完全に取り戻したいイスラエルがパレスチナと喧嘩をし続けている問題がパレスチナ問題である。

 

 

 

 

 

第二次世界大戦で猛威を振るったヒトラー率いるナチスドイツは「ゲルマン民族(ドイツ人)こそが世界で最も優秀な民族である」という考えのもとヨーロッパで暴れまわっていた。

 

 

 

 

中国が狙う台湾は、同じ中華系民族が別々の地に住み、別の国として扱われていることに納得できない習近平が、中国の完全統一を成し遂げたいという思惑で紛争リスクが高まっている。

 

 

 

 

このように戦争、紛争というのは「自分は〇〇民族である」というナショナリズム的思考が原因で勃発することが多く、それこそ同じ民族同士で殺しあってきたのは日本か、韓国と北朝鮮くらいである。

 

 

 

そういう意味において日本は国が分裂したわけでもないのに同国内で日本人同士がぶっ殺しあってきたというかなり特殊な国であるのだが、先にも書いた通り戦争は自分が所属する民族を過度に優越視した結果異なる民族同士の間で引き起こされるものであり、ではそれを解決するにはどうすればいいのか?

 

 

 

 

 

 

一番手っ取り早いのは、世界的に国際結婚を推奨し、これから数世代かけて世界中の様々な民族同士の血を混ぜてしまうことだ。

 

 

 

例えば、フランス人とイギリス人のハーフを日本人と結婚させ、その子供をオーストラリア人と結婚させ、その子供をドイツ人と結婚させるといった具合だ。

 

 

 

このように人種・民族同士の血が混ざり合えば、「自分は〇〇人である」という感覚が薄れ、そんな人が世界を埋め尽くせば戦争は起きにくくなるのではないか。

 

 

 

もちろん、様々な民族の血が混ざっているからといって国籍は必要だし、基本的に生まれた国でそれを取得してもらえばいいのだが、例えば中国人と日本人のハーフもしくは日本人の血がどこかで入っている中国国籍の人が、日本との戦争を望むとは考えにくい。

 

 

 

 

人間はなぜか同じ民族同士で結婚することが当たり前だと思っている節があり、もちろん同民族同士であれば文化的感覚や言語などが同じであるため互いを理解しやすいのだろうが、アメリカ人だろうがフランス人だろうが日本人だろうが同じ「ホモ・サピエンス」に分類することができる以上繁殖は可能なわけである。

 

 

 

自分の親戚が世界中色々な国にいて、「おばあちゃんがいる国」「いとこがいる国」など小さい頃から愛着を持っている国が多くなれば、大人になってからもよほどのことがない限りその気持ちは変わらないだろうし、そもそも自分にもその国の血が入っていると分かれば尚更だ。

 

 

 

 

自己紹介の時に、「自分はアメリカ、フランス、中国、日本、ドイツ、イタリア、南アフリカ、ブラジルの血が入っています」などとみんなが紹介し合えば、それだけで1時間は盛り上がりそうな気もする。

 

 

 

 

したがって、戦争をこの世から無くす最も成功率の高い方法とは、人々から「民族意識を消し去る」ことであり、そのためには国際結婚を世界規模で奨励して他民族同士の血をマゼマゼすべきだと考える。