「ロマンティックじゃない?」2019年、アメリカ


アナログな人間なもので、映画は近所のTSUTAYAで借りて観ていた。

妹の薦めもあり、Netflixに入り韓流のドラマを観ていて、へー、こんな世界もあるのか、と今さらながら面白さを知り、三作ほど観た。


愛の不時着、私のIDはカンナム美人、彼女はキレイだった


現在、エミリー、パリへ行く を視聴中。


続きを観ようと思ってPCを開き、なんか違う作品観たいなー、気楽に観られるので面白そうなのと思って画面をスクロール。

ロマンティックコメディ系、ほぼ借りて観たしなーと探してたら、ふと「ロマンティックじゃない?」が目に留まり観始めることに。




結果大正解


下矢印以下盛大なネタバレあり。




主人公のナタリーは、子供の頃ロマンティックコメディが大好きでテレビ画面にかじりついて「プリティーウーマン」を観ていた。母親に、「男はダメ。私たちのような女には縁がない。自分がジュリアに見える?愛にハッピーエンドなんてないのよ」という言葉をかけられ、完璧な女性じゃないと恋愛なんて出来ないし、男性に振り向いてもらえない、とトラウマに。


建築家の仕事をしているナタリー、会社に行っても、同僚にゴミ捨てといて、とかコピー機壊れたから業者に連絡してね、と雑用を頼まれ断ることもできない。自分に自信がないから同僚の男性ジョシュがこちらを見ていて、仕事中に何回も目が合っても、気のせいよ、私の机の前に貼ってる水着のモデルを見てるんだ、と思い込む。会社に超イケメンな男性が現れても卑屈になり、どうせ私は彼にとって透明人間みたいなものと思う。


ある日、地下鉄のホームで男性にバックを盗まれそうになり、その男と必死に格闘しバックを取り返したと思ったら、鉄骨に頭をぶつけて気を失ってしまう。



気がついたら目の前にハンサムな医者が。

君の瞳は美しい、と歯が浮くようなセリフを言われ、辺りはお花が溢れる病室、何か可笑しい、と気がついたナタリー。ロマンティックコメディの世界に入り込んだんだと気がつく。

ニューヨークの汚い街は信じられないくらい美しくそこら中に花が咲き乱れ、自分の住んでる部屋も広くなって、美しい洋服や靴が並んでいたり、飼い犬まで美しくなっていて、ロマンティックコメディに必ず出てくるゲイの友人が突然部屋に現れたり。


そこからは現実にこんなこと起きるわけない、と思ってるような展開が次々と起きる。


会社で会った超イケメンと良い感じに話は進んでいったり、同僚のジョシュも街で偶然出会ったヨガの親善大使の美女を助けたことから、恋に発展。お互いに完璧に進んで行く、と思われたけど、、、。



途中で、ナタリーはジョシュが好きなんだと気がつく。自分に正直になって伝えたけど、明日結婚するよと言われる。この完璧な世界でも自分はダメなんだ、魅力がないと落ち込んでいると、ゲイの友人が部屋に来て慰めてくれる。

彼が以前占い師に言われた言葉で

「宇宙中探しても、自分より愛すべき存在はない」と。だから今は幸せなの。自分を愛したから。誰を愛してる?と聞かれ「ジョシュ」と答える。ロマンティックコメディの定番じゃない、結婚するのを阻止しきゃ、となる。



そして、ジョシュと彼女の結婚式に乗り込み、結婚を止めに入り、「ジョシュ私を選んで、愛して だって私、」貴方を愛してると言うところで今までの出来事が甦り、「私を愛してる」と言ってしまう。何てこと!自分を愛してる。今まで誰かに愛されようとしてた。

愛するべきは私。



結婚式をあとにして、車に乗り込み、車を走らせているときに途中で塀にぶつかり意識不明に。


そうしてナタリーが目覚めると元の世界に戻っていた。強盗に襲われ18時間昏睡状態だった。

医者に汚い言葉を叫んでもピー音が入らない 、あ、元の世界に戻ってる、と気がつく。

街に出ると汚いニューヨーク。

自分の部屋に戻ると元の狭いアパート。犬も汚い。でも


「私の安アパート!やった」と喜ぶナタリーが最高だった。✨


ロマンティックコメディに入り込んでいたナタリーは現実の世界に戻っても以前と意識が変わっている。

ゴミ捨てといて、と言われても自分でやって!と言えるし、コピー機の修理を頼まれても、それはあなたの仕事でしょと言える。


ジョシュには素直に、なんでいつも私の机の前に貼ってあるポスターばっかり見てるの?と聞いてみたら、じゃあ僕の席に座ってみて、と座らされ、代わりに彼が彼女の席に。


彼の席に座ったナタリーは、そこにはポスターだけじゃなく、彼の顔がガラスに反射して写っていた。

彼はいつもそれを見ていたんだ、と気がつく。


今夜デートする?

と幸せな展開に。


現実に戻ってもロマンティックコメディみたいな展開になるところが素敵。✨



自分を愛するということが何よりも大切、ということを、こんなに楽しく伝えてくれる素敵な映画でした。













失うことが怖かった。


失うのが怖くて、それだったら最初から要らない、手に入らなかったらそもそも失うこともない、と思っていた。



20代のときに、すごく好きな心の拠り所にしていたアーティストの突然の死。

こんなにも悲しくて辛い経験。

もう心の底から笑えない、と思った。


その他の失くす経験では、


愛してたペットの死。

辛くて悲しくてもう二度とこんな想いは味わいたくない、と思った。


年を重ね、失くさないように、手に入れないように暮らしてきた。


だけど、失くしたと思ったもの、その実体は無くなったけど、その人を愛おしいと思った私の感情は残る。


感情は残る。


ここに意味があるんだ、とやっと気がついた。


書物で読んだり、人の話を聞いたりしても、上部でしか理解出来ていなかった。


自分で腑に落とすって大事なんだな。



失うことは、それほど怖くない、と思える私にちょっと嬉しくなった。


いつもありがとうおねがい


緑が好き✨


「私が幸せな恋のルール」2002年作

今日、TSUTAYAに行って恋愛映画観たいなー、と思い目についたのを借りてみた。

若き日のブラッドリー・クーパーが出ている。

物語をサクッと書くと、写真家志望の主人公の女性が、バーでウエイトレスをしながら、二人の男性と付き合っている(二股してる)お話。(めっちゃ略💦)

移動遊園地で働く父を持ち、幼い頃に母に捨てられた過去がある主人公。
幸せになるのを拒絶しているのか、安定した関係になるのが怖くて自ら壊してしまう。

物語の起伏があまりなく、淡々としたお話なんだけど、最後の台詞がとても心に残った。


人生は遊園地のように怖くもあり、
魅惑的でもある。
大喜びすることも損することもあるが、
何もやらずして手に入れられる賞品はない。



もやらずして手に入れられるものはない。

この言葉を刻みこもう。おねがい



近くの公園にて。綺麗な蝶々が翔んでいた💕