311 のきょう.
庭の草むしりをしていたら、蟻を見つけた。ダンゴムシもいた。春だなあと感じながら、7年前のこの日を思い出す。仕事中に起きた大地震。まもなく故郷が大津波に襲われているとの ニュースが映像とともに入ってきた。海辺に建つ実家も間違いなく流されているだろうと覚悟を決めた。席を外すことのできない状態の中、実家が海をどんぶらどんぶら流れていく様を思い浮かべていた。(この時は、津波の脅威を認識できないでいたので、船が走るような様しか想像できなかった。)あの年は、華やかに咲く桜の花が恨めしかった。こんな大変なことが起きたのに、あなた方は、花を咲かせるんだと腹立たしい気持ちになったものだった。3月11日が近づくと落ち着かなくなり、3月11日が過ぎても、しばらく行方不明だった親戚の携帯に電話をかけ続けたこと、死者の訃報を食い入るように眺めた日を思い出し、ため息をつく日々が続く。街並みは復興できても、心の復興はないのだろうなあ。この世にいる限り、311を逃れることはできない。