自分の気持ちに気付いてからは逆に意識してしまってしょーちゃんに変に思われないか気になってしょうがなかった。


ある日の帰り道は今まで気にならなかった数センチの身長差が嫌で少し後ろを歩いて見たり。


しょーちゃんがチーズケーキが好きだと分かった時は俺、作れるよって変なアピールしたり。


とにかくしょーちゃんに良く思われたい一心だった。


しょーちゃんがもし好きな子が出来て告ったらきっと断る子なんていないと思う。


だから。
今のこの距離感でいい。
俺の気持ちは絶対バレないようにしないと。
そう思ってるのに…。


「あのさ、いつまでも相葉くん呼びだとよそよそしい感じがするから雅紀って呼んでいい?」
「……うん」
「雅紀も櫻井くん呼びじゃないのにしてよ」
「え……あ、じゃあ…しょーちゃんって呼ぶ」


翔くんは女の子が呼んでたりしたから自分だけの呼び方したくてしょーちゃんって言ったけど嫌がられるんじゃないかってドキドキした。


「ハハ。雅紀に翔ちゃんとか呼ばれるの何か照れるな」
「ご、ごめんね!」
「違うって‼️嫌とかそんなんじゃないから」
「い、いいの?」
「当たり前じゃん‼️」

そう言って眩しい笑顔で肩を組まれて、しょーちゃんに聞こえるんじゃないかって思うぐらいドキドキした。