ただ粛々と毎日勉強していた。ここんとこ寒気が強まったりして都心でも雪が降った。
来週には一般試験。
やれるだけの事はやったと思う。
そして試験当日。
「しょーちゃん…何かお腹痛くなってきた」
「大丈夫か?」
「最悪、薬飲むよ」
「雅紀、例えば万が一不合格だったとして、だからって俺たちの関係は変わりはないだろ?」
「そう、だけど」
「それに俺らはやるべき事はやった。この努力は絶対無駄にならない。だからいつも通り挑めばいいからな」
そう言うとさっきまでちょっと緊張で強張っていたけどしょーちゃんの言葉に力が抜けた。
「うん、自分を信じて頑張る!」
「よしっ、じゃあまた後でな」
しょーちゃんとは試験会場が別だから一端別れた。
そして試験は始まった。