何でだろ。


しょーちゃんとシてから一緒にいるだけで、触れたいし、触れてほしいと思う俺は変なのかな?

塾に行く前に母ちゃんに誕生日おめでとうって言われてそうか今日は24日だったかと思い出した。

しょーちゃん…覚えてくれてるかなってちょっとだけ期待しながら行ったけど特に何も言わないから……

やっぱ忘れてるよね。何てちょっと凹んでた。



「雅紀、この後付き合って欲しいとこがあるんだけどさ」
「いいけど何処行くの?」
「着いてからの楽しみなっ!」
「何、何?気になるよ!」

そう言って普段とは違う駅で降りた先には……

「スカイツリーに行くの?」
「早まるなって」

そう言って連れてこられた場所にビックリした。

「何ここ!」
「クリスマスマーケットだよ。今日は雅紀の誕生日だろ?」
「覚えてくれてたの?」
「忘れる訳ねぇーじゃん。ただプレゼントまだ買えてなくてさぁ…その変わりつーの変だけど、クリスマス気分と雅紀の誕生日祝いもしたいつーかさ…」
「嬉しいよ!ありがとう‼️」
「飲んだり食べたりも出来るからさ、好きなの選べよ」
「何か……外国見たいだね」
「元々はドイツで行われてるらしいけどな」
「でも、お店の明かりとイルミネーションとスカイツリーでしょ?贅沢だよね」
「プレゼントはもうちょっと待ってくれよな」
「そんなのいいよ。こんなとこでデート出来るだけで嬉しい……」

受験生ってのもあったけど、普通のいわゆるカップルがデートで行くようなとこ行った事ほとんどなかったから。

それがとにかく嬉しかったんだ。