今日は毎年恒例の音楽番組の出演が終わり
先輩方に挨拶に行ったり、はたまた後輩から挨拶に来たりして中々帰れなかった。

街中がクリスマスムード一色だが俺には関係ない。

ここ数年、雅紀の誕生日はコンサートだったので、会場で祝ったけど今年は久しぶりにスケジュールに入ってないのが解ってからとにかく多忙な中で念入りに予定を立てたのに‼

やはり、明日が誕生日なのはみんなわかってるから、プレゼントもらったり祝いの言葉をもらったりで雅紀の回りには常に誰かがいて…………。


俺は1人先輩には、もういいでしょう離れて下さいビームを出し、同期や後輩たちには雅紀から離れろビームを醸し出していた。

「翔くん、怖いって。」
「俺がこの日の為にどれだけ頑張ったかわかるだろ?だから潤、うまく終わらしてくれよ。」
「しょうがないなぁ。」

潤のおかげで何とか解散となり雅紀も戻ってきた。

「しょーちゃん~プレゼント貰っちゃった。」
可愛いなぁ~雅紀は~じゃねーんだよ。
「よかったな。それよりもう帰るから早く支度しろよ。」
「え?何でそんなに急いでるの?」

雅紀には誕生日祝いは2人でしようとだけしか言ってないから多分家に帰ると思っているんだろうけど……。

車に乗り込みしばらくするといつもと違う道に気がついた見たいで雅紀はキョロキョロしていた。

「ねぇ。しょーちゃんどこか行くの?」
「お前さぁ何年ぶりの2人だけの誕生日だと思っているんだよ。家なんかで済ます訳ないだろ?」
「え?でもしょーちゃん…すごく忙しかったのに…………。」
「今日の計画を立てる時間もちゃんと俺のスケジュールに入ってたの。」
「くふふ。さすがしょーちゃんだね。」

寝ててもいいぞって言ったけど、もったいないから寝ないって……雅紀らしいな。

高速から降りてから暫く一般道を走り山道を走ると予約していた旅館に着くと車まで女将さんが出迎えに来てくれた。

「いらっしゃいませ。お疲れになったでしょう。寒いので館内にどうぞ。」
「すいません。遅くなりまして。」

遅いせいもあるが静かなのはここは8部屋しかなく、部屋には露天風呂も付いているからだ。

部屋に通されると女将さんはご注文があれば電話でどうぞ。と言って出て行った。


雅紀は部屋に入り外を見てわぁぁしょーちゃんスゴいきれいだよ?って手招きしている。

後ろから抱き締めて庭を見ると確かに素晴らしかった。





「雅紀誕生日おめでとう。」
「ありがとう……。」

軽くキスを交わしながら雅紀にプレゼントを渡した。

「ありがとう!開けていい?」
「いいよ。」

「腕時計?」
「実は全く同じ時計を俺も買ったんだ。雅紀腕にはめてみて。」

うんといいながら腕時計をはめてる雅紀の
手首の横に自分も腕時計をはめた手首を並べて言った。

「ほら、全く同時に秒針が動いているだろ?」
「うん…………。」
「一緒に居る時も、離れてる時もこれからもずっと同じ時間(とき)を刻んで行こうという想いで決めたんだ。」
「しょーちゃん……ありがとう。」
ポロポロこぼす涙を拭ってやりながら抱き締めて雅紀の誕生日だけど『おめでとう』って言える自分の方が幸せだった。





「本当は屋上の露天風呂も入れるけど今日は遅いし、風邪ひいたら大変だから部屋の露天風呂に入ろう。」
「え~屋上の露天風呂に入りたかったな。朝だと入れないでしょ。」
「大丈夫。貸切の露天風呂だから明日でも入れるから。」
「本当?やったー!じゃあ部屋のお風呂早く入ろう。」


そう言うとさっさと服を脱いでいく雅紀。
こういうとこは男らしいんだよな。って男だけど。


ここの露天風呂はイスとかもありのんびり
お酒も飲めるようになっている。
予め用意されてたシャンパンを持って行くともう気持ちよさそうに湯船に浸かってる。

「雅紀?ほらシャンパンで乾杯しよ?」
「うん。」

俺がシャンパンを注いでやるとビックリした表情を浮かべている。





「スゴい!これ、ハートになってるね。」
「ふふ。ロマンチックだろ?」
「でもこれって普通のカップル用じゃ……」

俺は唇をふさぎ薄く開いた唇に舌を入れると雅紀も絡めてくる。深いキスを繰り返すと、途端に色気が増してくる。

「雅紀?俺たちも普通のカップルだろ?」
「しょーちゃん……。」
「ほら、あんまり泣くと目が腫れるぞ。」
「だって……しょーちゃんが泣かすんでしょ?」
「さぁ、明日ってかもう今日か。屋上の露天風呂入るんだろ?早く寝ないと入れないぞ。」


本当だったら愛しあいたいとこだけど、ここんとこの雅紀の忙しさは相当だった。少しでも眠らせてやりたいしな。


「しょーちゃん。忙しいのにいっぱい考えてくれてありがとう。コンサートとかでみんなに祝ってもらえたのもすごく嬉しかったけど、しょーちゃんと少しの時間だけど、一緒に入れて本当に嬉しい。」
「俺も雅紀を独占して祝える事が嬉しいよ。」

すると雅紀は俺の胸に顔を埋めながら
囁くように言った。

「しょーちゃんがくれた腕時計ね。もし……俺が先に死んでも止めないでね。例え肉体が……なくなっても……心は置いていく……」

静かになったと思うと規則正しい寝息が聞こえてきた。
頭にキスをすると俺もすぐに寝てしまった。




「しょーちゃん。起きて。」
「えっ?もう朝か~。」
「ねぇ屋上の露天風呂少しでいいから入りに行こうよ。」
「ふぁぁ。よし。行くか。」


「わぁスゴい!」
「寒っ。早く湯船に浸かろう。」
「うん!」






「気持ちいいね~。」
「ここのさ、露天風呂の名前が『恋月』って言うらしいよ。」
「へぇ~スゴいロマンチックだね。」
「だろ?それより……。」
「えっ?何?!」
「こんなキレイなロケーションでさぁ雅紀と2人きりなのに……やりてぇ。」
「もう!何言ってんの。………………する?」

やりてぇ……でもさかってるガキじゃないからな。

「朝食も頼んであるし食べたらもう帰らないとダメだから……また時間ある時ゆっくりな?」
「もぅ。しょーちゃんの……エッチ。」


そして部屋に戻り朝食を持ってきてもらうように頼むとすぐに運ばれてきた。
そして朝食と一緒にケーキも。




「えー何これ?スゴい可愛いね。これもこの旅館のサービスなの?」

「ケーキデザイナーって方がいてさ。頼めば世界にひとつだけのケーキを作ってくれるってのを知って、ここに送ってもらったって訳。」
「しょーちゃん……。俺、幸せすぎて紅白の司会グダグダになったらどうしよう?」
「ハハハ。大丈夫だよ。俺は側には入れないけど見守ってるし、雅紀ならちゃんとやれるよ。さっ、時間ないし早く食おうぜ。」


帰りの車の中雅紀は呟くように……。

「しょーちゃん、俺もっとしょーちゃんの事大好きになっちゃた。しょーちゃんが1番のプレゼントだよ。」

2人で暫く手を繋いでいたら、雅紀がそうだあれ何かな?とゴソゴソしだした。

それは、帰る時女将さんからお土産ですってもらった物だった。

「しょーちゃんこれ……。」

チラッと見るとそれは。




「俺らのカラーじゃん。」
「ねー。完全にバレてるね。」
「世間にバレた時はジャニーズ初、こんなの始めて~だな。」
「くふふ。本当、そうだね。」


雅紀……俺はもしもお前との事で何もかも失っても構わない。お前を失う事の方が何倍もツラいから。



☆I promise love of the eternity☆


★・゜・。。・゜☆゜・。。・゜★

これも実際の旅館のサービスです。
お皿の櫻葉カラーには
マジで萌えましたつながるうさぎカナヘイハート

この宿泊先を探すのに時間
かかりましたあんぐりうさぎ

男性は大変ですね。

時計は本当は24日0時にせーので
動かしかったんですけど

23日は生放送のMステなので
断念しました。

ケーキはたまたま火曜日ZEROで
ニュースに取り上げられてて

急遽書き換えましたてへぺろうさぎ