オウムとインコの日に思うこと | 小鳥もいっしょ

小鳥もいっしょ

コザクラインコ5羽 と ヨウム1羽、ダックス2匹 と ウサギ1羽
楽しく賑やかに暮らしています♪

随分、昔の話。

私は何気なく入ったペットショップでキバタンを見た。

その子に一目惚れして お迎えしたい!と思っても、

当時は「買う」資金もなく、住んでいる場所も「飼える」ところではない…

いつか鳥と暮らしたい!と願うだけでした。

 

何年か経ち、馴染みのペットショップに遊びに立ち寄ったとき

鳥を飼わないか?と勧められたインコに出会った。

飼い主の家庭の事情で出戻りしてきた生後3か月過ぎのコザクラインコ

 

私は「ぴーちゃん」と名付けて コザクラインコを飼う事にしました。

カーテン越しの陽があたる場所にケージを置き ぴーちゃんとの生活が始まりました。

 

仕事から帰ったら「ピーチャン!ピーチャン!」と声をかけてくるので

ケージの入り口を開けると部屋を自由に飛び回り、手に乗り、一緒に夕食を取る。

休みに出かける時はケージごと車に乗り、車内ではハンドルに止まっていた。

緩いカーブならハンドルの動きについていけるけど、

交差点を曲がる時には「ピーッハッピーッハッ」とハンドルの動きに怒る…ase

楽しいドライブでした。

ペット同伴が可能な場所なら いつも一緒ラブラブ

そんな日が続いていました。

 

ぴーちゃんはインコの飼育経験もなく、特に勉強するわけでもない飼い主に

たくさんの愛情を注いでくれました。

 

数か月後、一人なら寂しいかな?と思ってノーマルのコザクラインコを迎えました。

ぴーちゃんとの相性もよく すぐ同じケージで暮らせました。

名前は「チーちゃん」

 

仲良しなコザクラ2羽と穏やかな暮らしが4年ほど経ったある日

2羽を肩に乗せたまま いつものペットショップで買い物していた。

店長やスタッフと雑談していた その時、

風邪を引いたリスの為に用意してあった薬をチーちゃんが口にした。

慌てて嘴を拭き、口にした量を推測して動物病院へ向かった。

待合にはたくさんのワンちゃん猫ちゃんが待っていて

チーちゃんの順番まで どのくらい待っただろうか…

名前を呼ばれて診察室に入った時、最初に先生が言ったことは

「鳥、あんまり詳しくないんだけどね…」だった。

中毒症状らしきものが出て、まもなく大きく息をして…

イヤだー、イヤだー、泣き崩れた。

チーちゃんは 病院の診察室で、私の手の中で亡くなった。

 

家に帰ると ぴーちゃんが仲良しのチーちゃんを探してる。

飼い主の肩に隠れているの?バックの中?…どこ??

そんなぴーちゃんにチーちゃんを会わせるのを少し躊躇った。

ケージの中でもソワソワしているぴーちゃん。

2日前に産んだ卵を温めることもせず、ソワソワ、バタバタ…

チーちゃんをケージに入れて最後のお別れをさせてあげる事にした。

ぴーちゃんは チーの傍から離れず、時々チーの羽繕いをして

ただ黙って傍にいた。

 

翌日、チーちゃんをケージから出し 桜の木の下に埋葬した。

 

それからのぴーちゃんは

卵が待つ巣箱にも戻らず、止まり木の隅でじっとしている。

ときどき巣箱に入れてみても またすぐ止まり木に戻る。

食べてる様子もないので 挿し餌して食べさせるけど吐き戻す。

悲しい気持ちは痛いほどわかる。

でも元気になってほしい。

 

チーちゃんが亡くなった2週間後の6月13日、

ぴーちゃんはチーちゃんの傍に飛び立っていった。

 

巣箱に残った2つの卵を3週間温めてみたけど孵る様子もないので

チーちゃんとぴーちゃんが眠る場所に埋めてあげた。

 

この頃はカメラが無ければ写真も撮れず、使い捨てカメラが出た頃だったので

ぴーちゃん、チーちゃんの写真は一枚も無い

ハンドルに止まって前を見ている可愛い後ろ姿、ケージを開けると

飛んでくる姿、2羽で寄り添い顔の赤い羽がハート型になって眠る姿

ミカンをねだってアピールする姿…

可愛い彼女たちの姿は私の胸の中にしか残っていない。

そして あの時、

彼女の気持ちに寄り添ってあげれなかった、

もっと勉強してインコを理解しようとしなかった、

食べない事が病気かも?と疑って病院に連れていけば…という後悔が

彼女たちの思い出と一緒に残っています。

 

認定NPO法人 TSUBASA さんの慰霊祭

参加できないので ここでお祈りしています。

ぴーちゃん、チーちゃん、今度生まれてくる時までに

信頼できる飼い主になるからね!

 

私は、今一緒に暮らす鳥たちに安心して楽しく暮らしてもらいたい