ハンバーグ | ミミの電脳日記

ミミの電脳日記

ミミの興味ある出来事や思いを徒然につづります
   

ある日
実家の母から
ハンバーグの作り方を
教えてと
電話がかかってきました。
 
私は幼いころから
母の作った
ハンバーグを
食べた記憶が無いのです。
 
あの頃
ハンバーグは
家庭の定番料理ではなかった。
 
ミミが嫁いでからも
たまに実家に帰っても
ハンバーグが食卓に
加わることは
無かったのです。
 
それが、どういう
心境の変化なのだろう はてなマーク
 
すぐに合点がいった ひらめき電球
 
独りに戻った
息子の為に
ハンバーグを作ってみようと
思い立ったに違いない … と。
 
母は
末っ子の
やっと生まれた男の子を
その瞬間から
溺愛しました ドキドキ
 
あれは確か
弟が
小学校低学年の頃でした。
 
弟の誕生日に
母は何人もの
弟の友達を
家に招待していた。
 
テーブルには
丹精込めた
母の手作りのご馳走が
所狭しと並んでいた。
 
カメラを持った母は
本当に嬉しそう。
今も
その時の光景を
ハッキリと覚えている。
 
子供心に
弟が羨ましくて、羨ましくて
仕方がなかった。
私と妹には
只の一度も
誕生日会なんて
してくれる事は
なかったのです。
 
それに
弟のおかずは
いつも
一品、多かったしね
 
母に
「なんで?」
と問いただすと
跡取りやから」という
問答無用の答えが返ってくる。
 
そんな母の言葉に
どうしようもなく
腹を立てていた イラッ
 
食べ物の恨みは怖いよ~ オバケオバケオバケオバケ
だから
何十年経った今も
忘れていない
しつこいワタシがいる。
 
あの時代
十一人兄弟姉妹の
長男の嫁となれば
男の子を産まなければならない事は
相当な重圧だったに違いない。
 
二人続けて
女の子が生まれて
さぞかし
気落ちしただろう。
 
だから
三番目に
やっと
長男を授かって
母は肩の荷が下りたに違いない。
それだけに
いっそう
息子を可愛いがったのだ。
 
母の
そうした想いが
年齢を重ねた今頃になって
やっと
判るようになったのです。
 
弟の存在は
ひとり暮らしの母
にとって
今も
生き甲斐。
 
だから、今まで
作ったことの無い
ハンバーグにも
挑戦する。
 
今日は
我が家で
作ったハンバーグを
母にお裾分けで持参。
 
母は
「うちもハンバーグを作ったよ!」と
明るい声で返してくる。
 
お母ちゃん、
いつまでも
元気でいてね、そして長生きしてね。
息子の為であってもね ‼︎
 
 
因みに、昨日の我が家の結婚記念日は
当たり前というか、フツーに過ぎ去りました。
というか
ウチの旦那さんは
結婚記念日どころか、わたしの誕生日さえ
覚えていない人なのです ブー
…もう少し気が利けば
もっとイイ人なんだけどね~…