ふたりの空間は オレンジ色で
あたしの八重歯は隠れない
あなたの声は沈まない
ずっと笑って 道が混んでも構わないのに
なんでもう 知ってる道

少しずつあなたを知る
好きな歌も 嫌いな食べものも
そうして映してきたあなたは
いま もう こんなに近くに

過ぎた 流れた時間は
短くないけど
経った 重ねた時間は
意外と長いね
おしゃべりなくせして秘密主義
くだらないことばっかり だけど
あたしは笑うよ
となりがあたたかいから


「ドライブたのしいね」 素直で
かわいいあなたははらぺこ
スーツでお疲れのあなたは
もう帰りたいかな もっと聞かせて
その鼻歌 あなたのこと

少しずつ近づく家
ちょっと待ってて 10分待ってて
着替えてくると走り出すあなたは
すぐ 来て いっしょの夕飯

過ぎた 流れた時間は
短くないけど
経った 重ねた時間は
意外と長いね
たばこの煙を上にむけ
はき出す口元 あなた 
あたしは好きだよ
その手をどかさないで
クラクション ならして
今日もおつかれさま
あたしのハンドルも動き出して
途中まで おなじ道

あたしがうしろにいるって
気付いてるのかな
あなたのシルエットを見つめる
信号9個分の距離

いつの間にか こんなに夢中に


火をつけて 窓開けて 曲がり角で 腕出して
「バイバイ」 手を振るきみは
なんてヤなやつ
ライト照らして返事をするけど
なんだかうれしくてほっぺた火照る
やっぱり好きだと思って
くやしい気持ちで曲がる

信号は青