実家な~う。
後ろで母が寝転がってて、世間話しながら編集してますだ。
何てスリリングwww
さてさて。
本日、帰省日でございました。
「短編1本は書けるなぁ」なんて思いながら書いてみましたw
時間の有効利用!!!www
素敵絵師のNさんの絵に触発されたのもあって。
そして仲良くしてくださってるPさんの「不知火祭」に便乗して書いちまったw
キャラ崩壊しまくりですけどね!
夏休みも始まりましたね~ってことでどうぞw
里が一番賑やかとなるこの日。
里の祭の準備に連日駆り出され、今日も早朝から様々な準備に追われていた。
暑い中、炊き出しや祭の準備に頑張りすぎたのかもしれない。
身体の気だるさに気力はわかず。
夕方からは留守番も兼ねて屋敷の自室で休ませてもらっていた。
ふと部屋の前で止まった足音。
スッと静かに開かれた障子戸。
うっすらと目を開ければ、そこには久方ぶりに見る匡さまのお姿があった。
「よぉ」
「…っ!」
慌てて身体を起こそうとすると目の前が白黒になったようにクラリとした。
「無理すんな」
勢いよく布団に倒れてしまいそうだったのを支えてくれる大きな手。
ゆっくりと布団へと導かれて、私は身体に血が巡るのを感じながら、一つ息を吐いた。
視線をあげれば、匡さまの瞳とかち合う。
「お帰りなさいませ。…お久しぶり、ですね」
「ああ。…親父が祭くらい帰ってこいってうるせぇからよ」
「そうでしたか。旦那様も奥様も喜ばれますね。もうご挨拶には?」
「ああ、顔は出してすぐ抜けてきた」
「そうでしたか」
「で、お前は何やってんだよ。大方扱き使われてへばったんだろ」
「…へばってしまったのは事実ですけど」
口を噤めば、喉の奥でクッと笑う声が聞こえた。
少しの間。
久々にお会いしたのに会話を終わらすのが嫌で言葉を捜す私に。
匡さまの指が額にそっと触れ、私の髪を避けた。
柔らかい空気に、交わる視線。
「…もう、京へ戻られるのですか?」
「ああ…。でも気が変わったって言ったらどうする?」
「え…?」
匡さまの手が私の手と重なる。
顔を近づけてきた匡さまの口角が上がった。
「お前も一端の女鬼だったんだな」
「へ…?」
―どうしてこういうことになっているんだろう…。
噛みつくように塞がれた唇。
このまま食べられてしまうのかと思った。
私の身体は今この臙脂色の瞳に捕らえられている。
息継ぎに酸素を求めれば、匡さまの香が私の身体の中に溶け込んでいく。
「拒まねぇんだな。…その気があるって受けとるぜ?」
きっと。
拒めば止めてくれていたと思う。
拒まなかったのは気だるかっただけじゃない。
頭の片隅でこの人に奪われることを望んでいたんだろうか…。
口内を暴れる熱い舌に戸惑いながらも。
液を含んだその音に恥ずかしさを覚えながらも。
そののしかかってくる身体を押し返すことも、
拒む声も出さなかった。
だって。
繋がれた手の温もりが酷く優しかったから。
与えられる口付けに酔いしれながら、匡さまの指が私の耳朶、首筋を滑っていく。
匡さまの長く蒼銀色の髪がふわりと揺れる。
「…いいのか?もう止めらんねぇぜ?」
指で私の顎を捕らえて。
臙脂色の瞳が私の心を覗き込む。
「手…」
「手?」
「手、繋いでて頂けますか?」
息の上がる私が伝えた言葉に
見開かれた目は直ぐに細められ、
笑いを堪えるようにクックックと小さく肩が揺れた。
そして繋がれていた手に柔らかく力が込められる。
「馬ぁ鹿。離してやんねぇよ。お前はオレのモンだ」
揺らめく薄暗い光の中。
遠くに祭の笛太鼓の音色を感じながら。
火照る身体に臙脂色の華が咲く。
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井●陽水、ありがとう←ずっとタイトルが思いつかなかった人w
みふゆ