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新国立劇場バレエ団今村美由起のブログ

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新国立劇場バレエ団の今村美由起です(*u_u*)


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皆さま既にご存知だと思いますが、私にとって、大切で大きな存在だった牧阿佐美先生が逝去されました。

高校生の頃AMスチューデンツに入会してから、先生が今から約3年前に土曜日のクラスを閉じるまでずっと通い、たくさんの事を学びました。

AMスチューデンツに入会した時は、そのスピード感と難しさに泣きたいくらい ついていけませんでしたが、いつしか私にとって1番伸び伸びと楽しく踊れるクラスになりました。
先生のクラス後のお話は、聞くだけで心が整い、自分の悩みがちっぽけなものに感じられるものでした。
バレエ団で落ち込む事があっても「この人にさえ認めて貰えればいい」そう思えるほど、私にとって大きな大きな存在でした。

どんな些細な変化も見逃さない先生は、私からは何も言わなくても、その時の私に最も必要な言葉を掛けてくださいました。
そんな存在を失った悲しみは、想像以上に大きく「しっかりしなくては」と思う一方でふとした瞬間に涙が出てしまうこともありました。

白鳥の初日後に、最後の挨拶に伺いました。
「ありがとうございました」の言葉では足りないたくさんの感謝を、私なりに伝えてきました。
先生とは、先シーズンの終わりにライモンダを上演した際に、終演後帰ろうとした先生を追いかけた私と美和さんに嬉しそうにお話してくださった事が思い出されます。あの時、少しですがお話出来て良かったです。

先生との思い出はたくさんありますが、最も印象に残っているのは先生がクラスを閉じる少し前に「みゆきはプロになってからも通い続けて偉いわね」と言われたので「誰でも受ける事の出来るクラスでは無いし、先生のクラスを受けさせていただける限り辞めるつもりは無いです」と伝えたら「ありがとう」と言われた事です。

受けたくて受けてるのだから、ありがとうと言われるのは不思議な気がしましたが、その一言に複雑な想いが凝縮されているような気がしてとても心に残りました。

先生から学んだたくさんの事を糧に、偉大な先生に師事したダンサーとして恥じない姿を見せていけるよう精進したいと思います。
きっと、舞台も見守ってくださっていると信じています。

先生、本当にありがとうございました。

今村美由起


先日、ブログを閉じるとお知らせしましたが、今回だけどうしても書き残したく、更新致しました。

モスクワで先生の椿姫を上演した時に撮っていただいた一枚です。