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7歳で娘が小児がんに

2021年7月、小学1年の夏休み目前で娘に腎芽腫(ウィルムス腫瘍)が見つかりました。
当時のことを忘れないためにここに残します。
また、同じ病気と闘った人と出会えたらと言う願いを込めて。。。



娘は、PICUの先生を驚かせるほどの回復を見せました。

10時間の大手術となり、大量の輸血をして、真っ白で血の気のない姿で出てきました。
元気になってもらいたい。娘を助けて欲しい一心で手術室へ見送ったはずなのに、出てきた姿をみて弱らせてしまったと胸を痛めました。

しかし、術後2日目にはベッドから起き上がり、恐る恐る時間をかけながらではありますがポータブルトイレまで移動することができました。


3日目のこの日には、手や腕にとっていたたくさんのルートは全てなくなり、痛み止めはカロナールの点滴のみになっていました。


お昼前に娘の元へ行くと、DVDを見せてもらっていました。

看護師さんから
ここで、お昼ご飯を食べてから病棟に上がりましょうね。と言われました。

娘と2人でヤッター!!と大喜び!!

やっと娘のお腹を満たすことができる。
良かった…。


ご飯を食べている時に娘の担当医が様子を見にきて下さり、

「◯◯ちゃんは本当にすごい。
PICUで、あの子すごいって噂になっているよ〜」

と教えてくれました。

そんなにすごいことなんですか?と聞くと

あれだけの手術をして、術後2.3日でここまで動ける子はいない。
1週間〜10日寝たきりでもおかしくないんですよ。
と言っていました。



4日ぶりのご飯は、なんと焼きそば!!
え!急にこんなの食べていいの?と驚きましたが、娘は美味しい美味しいとたくさん食べました。

娘のお腹が満たされて、私の心も少し軽くなりました。


そして、病棟にあがり、私も娘と私の荷物をせっせと運びます。

次は主治医が部屋に来て、ベッドを起こし、足を組んでYouTube見ている娘の姿を見て

「あなた本当にすごいな…
足組めるの?痛くない?
カロナールしか入ってないよ?」

と驚いていました。

娘の姿を見て、子どもは痛みに強いんだなーと思っていたけれど、娘は更に強かったです 笑

痛み止めの点滴はこの日で最後でした!

起き上がるのも、すぐそこにあるトイレに行くのも、まだまだ前屈みでゆっくりヨチヨチ歩きでしたが、十分すごい!!

娘の生命力には本当に驚かされました。

この日の採血の結果も、今からもう1回手術ができるくらいしっかり回復しているとのことでした。



病棟に上がれたので、今日からやっと娘のそばにいることが出来るようになりました。


娘がだいぶ元気になってくれたので、この日は穏やかに過ごせました。