厚生労働省検疫所の食品監視の裏側

厚生労働省検疫所の食品監視の裏側

厚生労働省所管の検疫所で働いている食品衛生監視員が書いています。誰にも言えない、ここでしか語れない、検疫所の食品監視の裏側を教えちゃいます。

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検疫所の食品衛生監視員は、まじめに働いていれば、出世できるのでしょうか?


企業は、入社後、勤務年数が増えるにつれ、一般社員→係長→課長へと出世していくのが一般的でしょう。優秀な社員ならば、その後も部長に昇格、役員に迎えられ、ゆくゆくは社長になる人もいると思います。



しかし、公務員の世界では一般企業の常識は通用しません


検疫所の食品衛生監視員は、ほとんどの人が出世できず、管理職にはなれません。ごくごく一部の、すご~く優秀な人が、すご~くまじめに、何十年も働いたとしても、せいぜい課長止まりです。


検疫所で一番偉いのは、もちろん「所長」です。ですが、所長には、医師か獣医師の免許を持った人間しかなることができません。本省(霞が関)から天下ってきた職員がなることになっています。そういう慣例です。


しかも、本省の天下りは、本省の出世レースに負けてしまった人達なので、さほど優秀そうにも見えない人がトップのイスに座るのです。

何十年も検疫所に勤めている人を差し置いて、生まれて初めて検疫所の仕事をする人が異動辞令1枚で来ることすらあるのです。


検疫所の食品衛生監視員は、そういう人たちの下僕なのです