会社の三階にはいつもより多くの人がいた。
母と兄弟たち
母方の母祖母、おば、いとこ
父方の祖父母、おじとおば
私たち子供(兄弟といとこたち)がリビングでくつろいでいる時、大人たちは奥の部屋で今後のことについて話し合いをしていた。
ちちが亡くなったばかりではあったが、対応は迅速であった。
その時私は父が亡くなったことを忘れたかのように兄弟たちと楽しくおしゃべりをしていた。
といっても内容はやはり今後のことで、どうなるんだろうねと、みんなで話した。
女の兄弟は数日後にクラブの定期演奏があり、それを心配していた。
「私でないほうがいいよね?」
「でないほうがというより、出れないと思うよ」
次の日学校のクラブの顧問に電話することを決めた。
私は、春休み中に遊ぶ予定を立てていた友達全員に断りのメッセージを入れた。
学校が始まるまではドタバタするだろうが、、喪にふくさなきゃという結論に至った。
一方男子たちは「遊びに行っても良くね?」の意見だった。
パパが死んだのになんでそんなこと言えるの?
確かに遊びに行けるかもだけど、軽すぎるよ。
とりあえず男子たちは翌日中学の方に父について連絡をすることになった。
父が関わった人たちがいるためだ。
それなりに泣くこともなく、のんびり過ごしていたら大人たちが出てきた。
とりあえず、母と私たち兄弟以外はそれぞれの家に帰ることとなった。
時刻は日付を回っていた頃だったと思う。
早急に通夜、お葬式を行うことになった。
これ以降のお通夜までの記憶は正直ない。
あまり覚えてない。
だから、少し省略しようと思う。
次のブログはお通夜から記す。