肺がんの中でも、肺腺癌は

喫煙とは無関係です。

私も家族も、煙草は一切吸いません。

肺がんだなんて、まさに青天の霹靂。

肺線癌(1A)が判明してから、

手術後、抗癌漢方との出会いを経て、

経過観察を卒業するまでの記録です。

 

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診察室に呼ばれ、

改めて酸素濃度を測ると、98%。

なぜか、全くの正常値でした。

 

そういえば、

あれ?辛さがマシになってる。

 

診て下さったのは、

若くて聡明な雰囲気の

男性医師(内科)でした。

 

先生は、
「今の酸素濃度は正常ですね。

でも、万が一肺炎だと大変だから、

レントゲンと・・・

そうですね~

一応CTも撮りましょうか。」

 

CTなんて大げさなのでは?

と正直なところ思いましたが、

 

このCT検査が、

私の運命を大きく変えたのです。

 

休日だという事もあり、

薄暗い廊下が続きます。

放射線科はその突き当りにありました。

すぐに名前を呼ばれ、

滞りなく撮影が終わりました。

 

そして、待つこと10分程度。

再び診察室へ呼ばれました。


なんと、発見されたのは

肺炎ではなく、

いびつな白い影でした。

周りは雲のようにぼんやりしていて、

中に真っ白い部分があります。

 

それはまるで、

渦を巻いた銀河のようで、

一部、胸膜に引き付けられていました。

 

(肺線癌の経験された方には、

この説明だけで、悪性だと

お分かり頂けるかと思います)

 

先生は、

「肺炎はありません。けれど、

それよりももっと気になる物があります。

ここなんですが。」

 

影の事を説明して下さいました。

 

「大きさは2センチ位の影です。

詳しい検査をしないと分かりませんが、

様々な病気の可能性がありますので、

熱が下がったら、

必ず、呼吸器科を受診して下さい。

この病院で良かったら、

呼吸器外科に繋いでおきますが、

どうしましょう?」

 

断る理由など無いので、

すぐに、

「はい。宜しくお願いします。」

と頭を下げました。

 

診察室を後にする時、

 

「必ず受診して下さいね。」

 

と念押しされました。

 

これは、困った事になったなぁ・・・

 

旦那に電話をし、

「肺炎ではないけど、

影が見つかったって。

後で話すから迎えに来て。」

と軽く報告しました。

 

院内処方で、風邪薬全般と、

カロナールが出されました。

 

薬を受け取り、

病院の外へ。

 

迎えを待つ間、

検索魔に・・・

出てくるワードは、

やはり、肺がん。

 

これは現実なんだろうか。

途方に暮れた数十分間。

 

見上げると、

悲しいくらいに

青い青い空が広がっていました。